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京の算数学問題#1299

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算数学コラム
「うちの子、分からないって全然言わないんです」
保護者の方から、こんな相談を受けることは少なくありません。
- 聞いても「別に」「大丈夫」と言う
- 本当に分かっているのか分からない
- テストで間違えて初めて気づく
でも塾で子どもたちを見ているとわかるのは。
「分からない」と言えるようになった子は、そこから伸び始めることが多いです。
今日はその理由についてのお話です。
①「分からない」は、考えていない証拠じゃない
よくある誤解がこれです。
「分からないって言う=理解していない」
「ちゃんと聞いてなかったのでは?」
でも実際は逆のことも多いです。
本当に何も考えていないときは、
- 分からないこと自体に気づかない
- なんとなく流す
- 「分かったつもり」で終わる
実はこの状態が、一番こわいです。
「分からない」と言えるときは、
- どこまで分かっているか分かっている
- 途中で引っかかっていることに気づいている
- 自分の理解を見直している
つまり、ちゃんと考えている状態です。
②伸びない時期の子ほど、黙りがち
成績が伸び悩んでいる時期の子ほど、
- 質問しない
- 分からないと言わない
- できているふりをする
ことがよくあります。
その理由は…
- 間違えたくない
- 恥ずかしい
- 怒られたくない
- 周りと比べてしまう
「分からない」と言うには、実は少し勇気がいります。
③「分からない」が言えるようになる瞬間
教室でよくある、ちょっとした変化があります。
例えば…
- 小さな声で「ここだけ分からん」
- 「最初は分かるけど、途中から無理」
- 「やり方は合ってる?」
これが出てきたら、内心ガッツポーズです。
あ、今この子ちゃんと理解しようとしているな
そんな瞬間です。
④本当に伸びる子は、質問がうまい
成績が安定している子の質問は、だんだん変わってきます。
最初は、「分かりません」だけだったのが、
少し慣れるてくると「ここまでは分かるけど…」に変わっていきます。
さらに進むと「この考え方で合ってる?」と自分自身の考え方を説明できるようになってきます。
質問が具体的になるほど、理解も深まっていきます。
⑤大人がやりがちな“もったいない対応”
せっかく「分からない」と言えたのに、こう返してしまうと、次から言いにくくなります。
もったいない例
- 「さっき説明したでしょ」
- 「なんで分からんの?」
- 「ちゃんと聞いてた?」
これを言われると、次は黙ろうとなってしまいます。
代わりにこんな一言を
- 「どこまで分かってる?」
- 「そこ気づけたの、ええな」
- 「聞いてくれてありがとう」
質問すること自体を、前向きな行動として扱うのがポイントです。
⑥「分からない」が増える時期は、チャンス
一時的に、
- 質問が増えた
- 分からないが多くなった
と感じることがあります。
でもそれは、
今まで流していた部分を、ちゃんと見始めた証拠
理解が浅かったところが、表に出てきただけです。
最後に
「分からない」と言える子は、弱いわけでも、遅れているわけでもありません。
むしろ、
- 自分の状態を見て
- 立ち止まって
- 前に進もうとしている
とても良い傾向だと思います。
分からないと言えた日は、成績が上がらなくても、確実に前に進んでいます。
アイデア数理塾では
アイデア数理塾では、
- 「分からない」を受け入れること
- 途中で止まることを大事にする
- 質問の仕方も一緒に育てる
ことを大切にしています。
答えを出す前に、自分の理解を言葉にできるか。
そこが、伸びる子の一番の分かれ道だと考えています。
京の算数学 解答#1299




