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京の算数学問題#1285

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算数学コラム
「うちの子、勉強が苦手で……」
そう相談されることは、とても多いです。
テストの点数が伸びない。
やっているのに結果が出ない。
周りの子と比べてしまって、不安になる。
でも、塾でたくさんの子どもたちを見ていて、
思うのは「勉強が苦手な状態は、ずっと続くものではありません。」
むしろ、
伸びる子ほど“何も変わっていないように見える期間”をしっかり通ってから伸び始めます。
今日はその「助走期間」についてのお話です。
①成績が伸びる前は、だいたい静か
成績が上がるときって、
いきなりドーン!と変わるように見えますよね。
でも実際は、その前にこんな時期があります。
- 点数はあまり変わらない
- 劇的な成果は見えない
- 本人も「できてる感」がない
外から見ると、「本当に大丈夫かな?」と思ってしまう。
でもこの時期、内側ではちゃんと変化が起きています。
② 伸びる前の子に起きている“小さな変化”
助走期間にいる子には、こんなサインがよく見られます。
- ノートに途中式やメモが増える
- 間違いをすぐ消さなくなる
- 「ここが分からん」と言えるようになる
- 質問が少し具体的になる
- 解けなくても投げ出さなくなる
これ、全部とても良い変化です。
点数にはまだ出ていなくても、学び方が確実に変わり始めています。
③なぜ助走期間が必要なのか
勉強ができるようになるには、いきなり結果は出ません。
まず必要なのは、
- 考え方を覚える
- 間違え方を知る
- 自分の弱点に気づく
- わからないを認める
こうした「土台づくり」です。
この土台ができていないまま無理に点数だけを追うと、
一時的に上がってもすぐ止まってしまいます。
助走期間は、長く伸びるために欠かせない準備期間なんです。
④「まだ伸びない=向いていない」ではない
ここを一番間違えやすいところです。
- 今できていない
- 周りより遅れている
- 成果が見えない
これだけで
「勉強が向いていない」と決めてしまうのは、
本当にもったいない。
塾では、
「この子、ここから伸びるな」
と感じるタイミングが、
点数が上がる“前”に必ずあります。
本人が気づいていないところで、力はちゃんと溜まっています。
⑤助走期間の子に大人ができること
この時期に一番大切なのは、無理に引っ張らないことです。
おすすめなのは、こんな関わり方。
- 「前より考えてるね」と声をかける
- 点数より過程を見る
- 小さな変化を言葉にする
- 焦らせない
特に効果的なのは、
「まだ途中やけど、ちゃんと前に進んでるよ」
というメッセージ。
これがあるだけで、子どもは踏ん張れます。
⑥助走が終わると、ある日ふっと変わる
助走期間が終わると、本当にある日突然、こんなことが起きます。
- 同じ問題が前より楽に解ける
- ミスが減る
- 説明ができるようになる
- テストの点が安定する
周りから見ると
「急に伸びた」ように見えますが、実はずっと前から準備していた結果です。
最後に
「勉強が苦手」という状態は、ゴールではありません。
多くの場合、それは伸びる前の助走期間にいるサインです。
焦らなくて大丈夫。
比べなくて大丈夫。
今できていることが、ちゃんと次につながっています。
京都市中京区・アイデア数理塾では
成績だけでなく、
- ノートの変化
- 考え方の変化
- 質問の質
- 間違いとの向き合い方
こうした「助走のサイン」を大切に見ています。
伸びる前の時期を、不安な時間ではなく力をためる時間に変える。
それが、長く伸びる子を育てる一番の近道だと考えています。
京の算数学 解答#1285




