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京の算数学問題#1275

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算数学コラム
「成績って、いつ伸びるんだろう…」
そう思ってノートを開いたとき、
つい気になるのが
- 字がきれいか
- 行がそろっているか
- ノートが整理されているか
でも実は、
成績が伸びるかどうかを見るポイントはそこではありません。
今日は、塾で実際に使っている
“ノートを見るだけで分かるチェックポイント”
をお伝えします。
チェック①「考えた跡」が残っているか
まず一番大事なのはこれです。
途中式・図・メモがある
- 式が1行だけで終わっていない
- 図や矢印がある
- 試行錯誤した形跡がある
これは、頭を使って解いている証拠です。
要注意
- 答えだけ書いてある
- 数字だけが並んでいる
- 問題番号と答えだけ
この場合、理解が浅いか、
“作業”になっている可能性があります。
チェック② 間違いが「消えていない」
成績が伸びる子のノートには、
×や間違いがちゃんと残っています。
良いサイン
- ×のまま残っている
- 横に正しい式が書いてある
- 正しい解説やポイントのメモがある
これは、自分の弱点を自覚できている状態。
要注意
- 全部消して書き直している
- 正解だけがきれいに残っている
一見きれいですが、学びの跡が消えています。
チェック③ 同じミスに印がついている
伸びる子は、ミスを“集めて”います。
良いサイン
- 同じところに丸や印
- 付箋や星マーク
これは、次につながる直し方ができている証拠。
チェック④ 問題文の条件がノートに写っている
文章題が苦手な子ほど、問題文をノートに残しません。
一方、伸びる子は
良いサイン
- 大事な数字を書き出している
- 図に条件を書き込んでいる
- 日本語を式に変えている
これは、問題を理解しようとしているサインです。
チェック⑤ ノートを見て「説明できる」
一番分かりやすいチェック方法がこれです。
ノートを指して
「ここ、どうやって考えたん?」
この質問に、自分の言葉で説明できるか。
説明できるなら、ノートの見た目は関係ありません。
逆に「伸びにくいノート」の特徴
以下が複数当てはまると、少し注意が必要です。
- 答えしかない
- 間違いが残っていない
- ノートを見ても本人が説明できない
- 同じミスを何度もしている
- 直しがない、または雑
これは、勉強が“こなす作業”になっているサイン。
最後に
ノートは、子どもの成績を予測するいちばん正直な資料です。
でも見るべきなのは、
きれいさ ではなく、
考えた跡があるかどうか。
ノートに
- 試行錯誤
- 失敗
- 気づき
が残っていれば、
その子はちゃんと前に進んでいます。
成績は、ノートの中ですでに“準備”されています。
京都市中京区・アイデア数理塾では
ノートを通して、
- 思考のクセ
- つまずきポイント
- 直し方の質
- 伸びるサイン
を見極め、
一人ひとりに合った指導を行っています。
「このノート、大丈夫かな?」
そんな不安があれば、いつでもご相談ください。
京の算数学 解答#1275




