京の算数学問題#1252

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算数学コラム
塾でたくさんの生徒を見ていると、
こういうタイプの相談がとても多いです。
「計算はできるのに文章題が壊滅…」
「問題文を読んで固まる」
「文章題だけ点が安定しない」
文章題が苦手な子には、
実は共通する“読み方のクセ”があります。
今日は、毎年多くの子がつまずく
文章題で落とす子に共通する特徴と改善ポイント をお伝えします。
① 問題文を“全部”読もうとしている
実は盲点ですが、結構多いパターンです。
文章題が苦手な子は、
文章を読むときに
「最初から最後までまじめに読む」んです。
すると、
- 情報が頭に入りきらない
- どれが重要かわからない
- 結局「何の問題?」がつかめない
こうなってしまいます。
文章題は初めに仮定や解くために必要な条件が示され後半に何を問われているか?が書かれています。
最後に行き着く頃には最初の条件を忘れているんですね。
改善ポイント
“何を問われているか?をまず読む
文章を読むときに、
目的(何を求めろと言っている?)に意識を向けて読む練習をすると急に楽になります。
- 「長さは?」
- 「速さは?」
- 「何分後?」
- 「何個?」
“何を求めるか”がわかれば、読み方も変わる。
そのきかれていることに対して文章の冒頭にヒントが書かれているのです。
② 図を描かずに“頭だけ”で読もうとする
文章題が苦手な子ほど、
図や表を書かないクセがあります。
頭の中で全部処理しようとするのですが、
文章題は情報量が多いので
中盤でパンクしてしまう。
改善ポイント
図・表・線分図・メモのどれかを必ず描く
文章題は“描いた瞬間に半分解ける”単元です。
図を書くことで
- 情報が整理され
- 抜けが減り
- 計算間違いも減り
- 公式に当てはめやすくなる
文章題が苦手な子ほど、
描く習慣をつけるだけで点が伸びます。
③ 数字を“全部使わなきゃ”と思っている
文章題で落とす子は、
「数字は全部使うもの」
という思い込みがあります。
でも実際は
“使わない数字”が入っている問題は多いです。
これに気づかないと、
- 不必要な計算を始める
- 途中でズレる
- 最後に「なんか違う…」となる
こんな流れで失点します。
改善ポイント
数字ではなく「情報の関係」に注目する
たとえば
「比」「速さ」「割合」「図形」など、
“関係”で読む練習をすると
無駄な計算をしなくなります。
④ “条件”を読み飛ばすクセがある
文章題で落とす子の多くがやってしまうのがこれ。
文章題は最後の1行より
途中の1行に大事なヒントがあります。
- 「毎分一定の速さで」
- 「AからBへ向かって」
- 「出発してから15分後」
- 「右回りで動く」
- 「同じ大きさの箱を使って」
これらの条件を読み飛ばすと、
問題の方向性ごと間違えます。
改善ポイント
最初の10秒で“条件の線引き”をする習慣
- 二等辺
- 直角
- 一定の速さ
- 最も小さい
- 2つの集まり
こういうキーワードを
“最初に一本線を入れるだけ”で読み落としは激減します。
⑤ 「何を聞かれているか」がぼんやりしている
文章題が解けない子は、
問題文は読めていても
“質問の部分”が理解できていないことが多いです。
- 〇〇の“割合”とは?
- “速さ”って何÷何?
- “面積”ってどう求めるんだっけ?
問いの意味がぼんやりしていると、
読み方も計算の選び方もずれてしまう。
改善ポイント
「問題文の最後だけ先に読む」習慣をつける
繰り返しになりますが、何をきかれているかわからないという生徒さんには必ず、
問いを先に読む習慣をつけさせます。
それだけで文章の理解が一気にラクになります。
⑥ 式を立てずに“感覚で計算”してしまう
文章題が苦手な子ほど、
- 頭の中で式を作る
- 途中式を書かない
- 「とりあえず計算」になる
これをやりがちです。
改善ポイント
“言葉を式に変える練習”をする
- 「毎分150m進む」→ 1分×150m
- 「長さが3倍」→ ×3
- 「300円を人数で割る」→ 300÷人数
文章題は
“言葉を式に変換する力”がすべて。
文章題は“国語×整理力×数学”の複合競技
文章題ができない子というのは、
頭が悪いわけでも
数学が苦手なわけでもありません。
ただ、
- 読み方
- 図の描き方
- 情報の整理
- 問いのつかみ方
- ミスを防ぐ順番
これらが少し苦手なだけ。
逆に言えば、
文章題は“技術”と“習慣”で誰でも伸びる分野です。
文章題で点が伸びない子ほど、
改善したときの伸び幅は大きく、
成功体験につながりやすい分野でもあります。
京都市中京区・アイデア数理塾では
文章題が苦手な子に対して、
- 図を書く練習
- 文章の読み方の指導
- “問い”のつかみ方の練習
- 情報整理の仕方
- 条件チェックのコツ
この5つを徹底的に練習します。
文章題は、本気でやれば必ず伸びる分野。
苦手な子ほど、伸びしろが大きいです。
京の算数学 解答#1252




