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京の算数学問題#1238

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算数学コラム
塾で教えていて本当に思うのですが…
成績が伸びる子と伸びない子の差のほぼすべては「復習」の質です。
特に“丸つけ”。
これ、ただのチェック作業だと思われがちですが、
実は 「丸つけの仕方=成績が伸びるかどうかの分岐点」 と言っていいほど重要なんです。
今日は、僕が授業で必ず子どもたちに伝えている
「正しい丸つけのしかた」についてお話しします。
① 成績が伸びない子は、丸つけが“終わらせ作業”になっている
これが本当に多いです。
- 合ってるか×かを確認するだけ
- ×のところにすぐ赤で正解を書いて終わり
- なんで間違えたのかを振り返らない
- 赤で書いた答えを“自分が解けた気になってしまう”
つまり、
丸つけ=ただの“作業”
になってしまっているんですね。
このタイプの子は、問題数をこなしても
理解が深まらないので「勉強してるのに伸びない」状態になります。
② 成績が伸びる子の丸つけは“学びの時間”になっている
伸びる子は、丸つけのときに 「一番頭を使う」 んです。
たとえば…
- なんで間違えたんだろう?
- どこで思い違いをしたんだろう?
- 今度同じ問題が出たらどうしよう?
丸つけをしながら“自分の考え方を振り返るクセ”があると、
ミスの再現性が減り、理解が深まり、得点力がぐんと伸びます。
③ 「正しい丸つけ」の3ステップ
授業でもそのまま使っている方法を書きますね
ステップ1:すぐに答えを写さない
間違えても、すぐ赤で正解を書かないこと。
これが一番大事です。
まずは
どこがズレたのか?
どの段階でミスしたのか?
を自分で探します。
この「間違いと向き合う時間」が、実は一番の学びになります。
ステップ2:自分の言葉で“原因メモ”を書く
間違えたところの横に、短くていいので
- 「問題を読み飛ばした」
- 「計算を1か所だけミスった」
- 「勘違いして公式を使った」
みたいに原因メモを書きます。
これを続けると、
自分のクセが見えるようになって、ミスが激減します。
ステップ3:正しい解き方を“もう一度”自分で解く
正解を写すだけじゃ意味がありません。
いったん仕切り直して、
赤でない色(青や鉛筆)で自分で解き直す。
正解にたどりつくまでの思考を自分で再現できてこそ、
「できた」「理解できた」と言えるんです。
④ アイデア数理塾では“丸つけ指導”を徹底しています
実は、アイデア数理塾では
ただ解き方を教えるだけではなく、
「丸つけのやり方」まで細かく丁寧に指導しています。
理由は簡単で…
丸つけがうまくなると、勝手に学力が伸びるからです。
丸つけの質が変わると、
- ミスが減る
- 理解が深まる
- 応用問題に強くなる
- “自分で考える力”が育つ
ほんとに、いいことしかありません。
実際、丸つけが上手になった子は
成績の伸びが目に見えて変わります。
ただ上記のステップは中高生向けのステップです。
小学生のみなさんはまず先生や保護者の方に丸つけをしてもらうことが当たり前なので、その当たり前から解いていく必要があります。小学生はまず丸つけを自分ですることから始めましょう。
⑤ 丸つけが変わると、勉強が変わる
ここまで読んでくださっている方はもうわかると思いますが、
丸つけって「おまけの作業」じゃないんです。
丸つけこそが“復習のコア”。
“解く”より“丸つけ”のほうが本当に大事なときもあります。
そして、丸つけが丁寧にできる子は
受験でも、普段のテストでも、
最後にグンと点数を伸ばします。
まとめ
- 成績が伸びる子は「丸つけで一番頭を使う」
- すぐ答えを書かない
- 間違いの理由を短くメモ
- 解き直しまでがセット
- アイデア数理塾では丸つけ指導も重要な授業の一部
「復習が苦手」「勉強してるのに伸びない」という子ほど、
“丸つけの質”を変えるだけで世界が変わります。
ぜひ試してみてくださいね。
京の算数学 解答#1238




