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京の算数学問題#1229

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算数学コラム
「うちの子、計算はできるのに文章題になるとできないんです…」
算数が苦手というお悩みの多くは、
実は計算力ではなく「読み取る力(=読解力)」の問題です。
いくら計算が早くても、
問題文の意味を正しく理解できなければ、答えにはたどり着けません。
今日は、そんな“算数と国語の意外な関係”について、やさしくお話しします。
「算数が苦手」は“国語のつまずき”から始まる
算数というと、「数字の教科」と思われがちですが、
実は“言葉の教科”でもあります。
たとえば次のような文章題を見てみましょう。
「りんごが3つあります。ひとつ100円です。2つ買うといくらですか?」
この問題を解くには、
- 何が聞かれているのか(問いの理解)
- どの情報が必要なのか(条件の整理)
- どんな式を立てるべきか(思考の流れ)
を文章から読み取る力が必要になります。
つまり、
「読む・理解する・整理する」という国語的思考ができていないと、
算数の問題も解けなくなってしまうんです。
こんなサインが出たら「読解力不足」かも
お子さんにこんな様子が見られたら、
それは“国語的理解”に課題があるサインです👇
- 文章題になると手が止まる
- 問題を最後まで読まずに解こうとする
- 「何を聞かれているのか」がわからない
- 「説明」や「理由」を書くのが苦手
これらは、読解力・語彙力・論理力のどれかでつまづいている可能性が高いです。
なぜ“国語力”が算数を救うのか?
① 問題の意味を正しく理解できる
算数の文章題は「国語の読解問題」と同じ構造をしています。
文の中の主語・述語・関係性を理解できると、
問題が“数字の物語”として見えてくるのです。
「誰が」「何を」「どれくらい」「どうしたのか」
を整理できる子は、算数の文章題に強くなります。
② 論理的思考の土台ができる
算数の考え方は「筋道を立てて考える力」。
それを支えているのが、実は国語で育つ論理的思考です。
- だから → 結論を導く
- もし〜なら → 仮定を立てる
- なぜなら → 理由を考える
こうした“言葉の思考”がスムーズにできる子ほど、
算数の考え方も自然と身につきます。
③ 言葉で説明できる=理解が深い
本当に理解している子は、
「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明できる子です。
国語力があると、
「言葉で考える→言葉で説明する→理解が定着する」
という流れが生まれ、算数の学力も安定していきます。
家庭でできる“算数×国語”の育て方3選
① 問題を「一緒に読む」
文章題を解く前に、
「この問題、何を聞いてると思う?」
「りんごを買うって、どういう場面?」
と問題文を会話にして読み解く習慣をつけましょう。
それだけで、読解のハードルがぐっと下がります。
② 「説明させる」
子どもに「どうしてそう思ったの?」と聞いてみてください。
説明しようとする過程で、
自分の考え方を整理する力(=論理力)が鍛えられます。
③ 「読む時間」を毎日つくる
読書は国語力のベースです。
物語を通じて「状況を理解する力」や「語彙」が増え、
算数の読解にも自然とつながっていきます。
京都市中京区・アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
算数のつまずきを“読解力のアプローチ”からサポートしています。
- 問題文の読解から一緒に考える指導
- 「なぜそうなるのか」を言葉で説明する練習
「算数が苦手=数字が苦手」とは限りません。
「読む・考える・伝える」力を育てることで、
算数への苦手意識はぐんと減っていきます。
まとめ
- 算数の苦手の多くは“国語力のつまずき”から
- 問題文を理解するには「読む力」「論理力」が必要
- 国語を鍛えると、算数の理解も深まる
- アイデア数理塾では、“言葉で考える算数”を大切にしています
京の算数学 解答#1229




