子どもの“やる気が出ない”は怠け?脳科学で見るモチベーションの仕組み 京の算数学#1228

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算数学コラム

「勉強しなさい!」
「やる気がないならダメでしょ!」

……そう言いたくなる気持ち、よくわかります。
けれど、もしかしたらその“やる気のなさ”は、怠けではなく脳の仕組みかもしれません。

実は、子どもの「やる気が出ない」には科学的な理由があります。
そして、その理由を知ることで、親の関わり方がぐっと優しく変わるのです。


やる気は「気持ち」ではなく「脳の反応」

やる気をつくるのは、脳の中の「側坐核(そくざかく)」という部分。
ここは“ドーパミン”というやる気ホルモンによって活性化します。

でも、このドーパミンは、

「成功しそう」または「楽しくなりそう」
と感じたときにしか出ません。

つまり、
子どもが“やらされている”状態では、
脳が「やる気スイッチ」を押してくれないんです。

「やりたくない」は“自然な反応”

大人だって、興味のない会議資料を見た瞬間、やる気が下がりますよね。
子どもも同じで、「やる意味が見えない」ことには脳が動きません。

ですから、
「うちの子、怠けてるのかな…?」と思う前に、

「やる気を感じにくい環境になっていないかな?」
と考えてみることが大切です。

やる気が育つ3つのステップ

① 「できた!」の成功体験を積む

脳は“できた”と感じた瞬間にドーパミンを分泌します。
つまり、小さな成功体験を重ねることが、やる気を生む鍵。

たとえば

  • 宿題を1ページ終えたら「できたね!」と声をかける
  • 苦手教科の中にも「ここはわかった!」を見つける

「完璧」よりも「できた瞬間」を積み重ねることで、
子どもの脳は“やる気の回路”を育てていきます。

②「選ばせる」ことで主体性を育てる

人の脳は、“自分で決めたこと”に対してやる気を出すようにできています。

だから、こんな声かけがおすすめです。

「今は算数と国語、どっちからやる?」
「10分だけやって休憩する?それとも20分頑張って一気に終わらせる?」

たとえ選択が小さくても、“自分で決めた”という感覚が
モチベーションをぐんと高めます。

③ 「安心できる環境」をつくる

脳がやる気を出すためには、安心感が不可欠です。

「間違えても大丈夫」
「見守ってもらえている」

そんな環境の中で、子どもは自分のペースで前向きに動けるようになります。
逆に、怒られたり比べられたりすると、
脳はストレスで“やる気の回路”を遮断してしまいます。


やる気が出る子の共通点

勉強が得意な子どもたちは、
実は「努力が好き」なのではなく、努力の楽しさを知っているのです。

  • うまくいかないときに、「次どうすればいい?」と考えられる
  • 褒められるより、「自分でできた!」を感じられる

この“内側から湧くやる気”は、親のサポート次第で誰でも育ちます。

京都市中京区・アイデア数理塾より

アイデア数理塾では、
脳科学にもとづいた“やる気を引き出す学び”を大切にしています。

  • 成功体験を積み重ねるカリキュラム
  • 自分で選んで進める学習スタイル
  • 「わかった!」が楽しくなる体験型授業

勉強が苦手な子でも、自分のペースでやる気を取り戻すことができます。

まとめ

  • やる気が出ないのは“怠け”ではなく“脳の仕組み”
  • 「できた!」体験がドーパミンを生む
  • 「自分で決めた」「安心できる」環境がモチベーションの源
  • アイデア数理塾では、子どもが“自分から学びたくなる”学習を実現

京の算数学 解答#1228

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