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京の算数学問題#1212

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算数学コラム
「図形の問題って、なんとなく苦手…」
そう感じるお子さん、実はとても多いです。
定規やコンパスを使って書くときにずれてしまったり、角度や面積を求めるときに式が複雑だったり。
一見「計算の延長」に見えますが、図形の学び。
つまり幾何(きか)は、実は“考える力”を育てる学問なんです。
幾何とは?「図形の性質を考える」数学
幾何とは、図形の形や大きさ、角度、位置関係などを考える数学の分野です。
「三角形」「四角形」「円」「立体」など、身近な形の中に“法則”を見つけていく学びです。
たとえば、
・三角形の内角の和は180°
・円の半径はどこも同じ長さ
・正方形の対角線は等しい
これらは、すべて幾何の性質です。
見た目だけでなく、「なぜそうなるのか」を考えていくのが幾何の面白いところです。
幾何は「目で見る力」と「頭で考える力」をつなぐ学問
幾何の学びで育つのは、単なる図形の知識ではありません。
それは、空間認識力と論理的思考力です。
たとえば、
「立方体の見えない面を想像する」
「角度や長さの関係を予測する」
といった力は、将来的に理科・工学・デザイン・建築など、さまざまな分野で活かされます。
つまり、幾何は“図形を通して世界を理解する学び”とも言えるのです。
図形が苦手な子の多くは「イメージ化」ができていない
図形が苦手な子を観察していると、
「形を頭の中で動かす」ことがうまくできていないことが多いです。
たとえば、
・立体の展開図を見ても、組み立て後がイメージできない
・回転した図形の向きがわからない
・平行や対称の感覚がつかみにくい
これは、「計算が苦手」というよりも“見えない形を想像する力”がまだ育っていないサイン。
逆に言えば、そこを鍛えればどんどん得意になる分野でもあります。
アイデア数理塾の取り組み:図形を「動かして」理解する
アイデア数理塾では、図形問題を“視覚的に理解する”ことを重視しています。
・実際に紙を切って貼る
・方眼紙を使って作図を試してみる
・ブロックを使ってのイメージの補助
といった体験的な学びを通して、「あ、こうなってるのか!」という発見を引き出します。
また、「角度を求める」「面積を求める」といった問題でも、
“どんな関係があるか”を見つけることからスタートします。
図形は公式よりも“気づき”が大切。
この「気づく力」こそ、幾何を学ぶ最大の価値なのです。
おわりに
幾何は、単なる「図形の勉強」ではありません。
それは、頭の中で形を動かす力=思考力を育てる学びです。
算数や数学が苦手なお子さんでも、図形から入ることで“考える楽しさ”を感じることができます。
「見て」「動かして」「考える」
このプロセスが、学ぶ力の土台をつくるのです。
アイデア数理塾では、そんな「図形を通して考える楽しさ」を大切にしています。
【まとめ】
- 幾何とは、図形の性質や関係を考える数学の分野
- 図形を通して「空間認識力」と「論理的思考力」が育つ
- 苦手な子ほど、“動かして理解する”体験が大切
京の算数学 解答#1212




