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京の算数学問題#1185

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉です。
今の中学校では、授業で使う教材は「板書をノートに書き写す」よりも「整理されたプリントを配布」する形が主流になっています。
情報がきれいにまとめられているので、受け取った生徒は 「そのままファイルに閉じて終わり」 になりがちです。
一見すると便利ですが、ここに大きな落とし穴があります。
プリントがあるのになぜ成績が伸びない?
プリントは「情報をもらう」ためのツールであって、「理解を深める」ものではありません。
中学生で成績が伸び悩む子は、プリントをただ保存しているだけで、 自分の頭で整理し直す習慣がない のです。
つまり、授業を聞いて「なんとなくわかった」で終わってしまい、いざテスト前に見返しても記憶が定着していないのです。
まとめ直しが学力を底上げする理由
中学生こそ、授業後に プリントを「まとめ直す」習慣 が必要です。
- 理解の確認ができる:自分の言葉で書き直すと、どこが曖昧かわかる。
- 思考の流れを残せる:解法の過程を整理しておけば、後から見ても思い出しやすい。
- 定期テスト対策に直結:自分で構成したノートは、そのまま最強のテスト対策ノートになる。
配布プリントは便利ですが、受け身で使っている限り「自分の勉強」にはなりません。
まとめ直しの実践方法(科目別)
数学
- プリントに書いてある解答例をそのまま写すのではなく、自分で解き直し+途中式を丁寧に書く。
- 図形やグラフは、自分のノートで「どう描いたか」を残しておく。
理科・社会
- 用語を単に覚えるのではなく、自分の言葉で言い換える。
- 図や表を自作してまとめ直すと、記憶に残りやすい。
英語
- プリントの例文をノートに書き写すだけでなく、単語を入れ替えて自分の例文を作る。
- 書き写し主語、動詞を書き込む
復習とセットで効果を最大化
まとめ直しは「その場限り」では意味がありません。復習と組み合わせることで効果が倍増します。
- 授業直後:まとめ直して理解をチェック
- 翌日:まとめ直したノートを見返し、同じ問題をもう一度解く
- 定期テスト前:ノートを見れば要点がすぐに復習できる
この「時間差復習」が、中学生に必要な学習リズムを作ります。
まとめ
プリント学習は便利ですが、受け身でいる限り学力は伸びません。
大切なのは、 「もらったプリントを、自分の言葉で整理し直すこと」。
この習慣を中学生のうちに身につけておけば、高校で必要とされる「自分で学ぶ力」に必ずつながります。
アイデア数理塾では、プリントをどう整理し直すか、ノートの取り方から復習のやり方まで指導しています。
「やっているのに結果につながらない」と悩む中学生にこそ、取り入れてほしい学習法です。
京の算数学 解答#1185
