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京の算数学問題#1175

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
日々子どもたちを見ていると、
「この子は苦手なことから自然に逃げてしまうな」
と感じる場面は少なくありません。
勉強だけでなくスポーツや習い事でも、「できない」「難しい」と感じた瞬間に回避行動が出るのはごく自然なことです。ですが、苦手を放置してしまうと成長のチャンスを逃してしまいます。今回は なぜ子どもは苦手を避けるのか? そして 保護者としてどう対応すればよいのか? を整理していきます。
子どもが苦手なことを避ける理由
1. 失敗体験の積み重ね
「やってもうまくいかない」「注意されるばかり」という経験が増えると、子どもは自然とその分野を避けるようになります。
脳は危険やストレスを避ける仕組みがあるため、勉強でも同じ反応が起きるのです。
2. 自信のなさ
「自分にはできない」と思い込んでしまうと、挑戦意欲そのものが下がります。
周りと比較して劣等感を持つことも、避ける理由の一つです。
3. 成果が見えにくい
例えば算数では「繰り返し練習して理解する」までに時間がかかります。
短期的に成果を感じにくい分野は「やっても無駄」と思われやすいのです。
苦手を避け続けるとどうなる?
避けている間は心地よいかもしれませんが、学年が進むにつれて苦手は蓄積し、さらに大きな壁となって立ちはだかります。
特に算数や数学は積み重ねが重要な科目。小さなつまずきが、中学・高校での学力差を決定づけることもあります。
また「できないからやらない」という習慣は、学習以外の場面でも回避癖となりやすく、長期的には自己成長を阻んでしまいます。
苦手に向き合うための対処法
1. 小さな成功体験を積ませる
一度に大きな壁を越えようとせず、ハードルを下げた課題から始めることが大切です。
「できた!」という感覚が自信を育てます。
2. 比較より成長に注目する
周りとの点数差よりも、「昨日よりできた」「前より速くできた」という成長を認めてあげましょう。
3. 環境を変える
同じ問題でも、先生や学び方を変えるだけで理解が進むことがあります。
塾や家庭教師といった第三者のサポートも有効です。
4. 避ける理由を一緒に言語化する
「なぜ嫌なのか?」を子どもと話すだけでも、気持ちが整理されます。
理解されているという安心感が挑戦意欲を引き出すきっかけになります。
アイデア数理塾の取り組み
当塾では、子どもが苦手を避けてしまう背景を大切にしながら、一人ひとりに合わせた学びを進めています。
- 少人数制だからこそ 苦手を丁寧に拾い上げる
- 「できる」を実感させる工夫 で小さな成功を積み重ねる
- 対話を重視 して「なぜ嫌なのか」を一緒に整理する
苦手を「克服」するのではなく、「乗り越えられる体験」に変えていくことが、子どもの成長につながると考えています。
まとめ
子どもが苦手を避けるのは自然なことです。しかし、その背景には「失敗体験」「自信のなさ」「成果が見えにくい」といった要因があります。
保護者としてできるのは、 成功体験を積ませ、成長に注目し、環境を工夫すること。
算数や数学のように積み重ねが大切な科目では、苦手を放置せず早めに小さな克服体験を積むことが大きな差につながります。
アイデア数理塾では、子どもが苦手と向き合うサポートを全力で行っています。ぜひ一度ご相談ください。
京の算数学 解答#1175
