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京の算数学問題#1159

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「毎日のように兄弟げんかばかり…」
「どうしてこんなにケンカするの?」
兄弟げんかは、多くのご家庭で尽きない悩みのひとつです。
実はこれ、成長において自然なことでもあり、避けられない部分もあります。
今日は 「兄弟げんかはそもそもなぜ起きるのか?」 をテーマに、その原因と親の対応のポイントをお伝えします。
① 親の注目を奪い合うから
兄弟げんかの最大の原因は、ズバリ「親の関心」です。
子どもにとって親の注目は最大のご褒美。
- お兄ちゃんばかり褒められる
- 妹ばかり可愛がられる
- どちらがより注目されているか
この“比較”がケンカの火種になりやすいのです。
② ライバル心・競争心が自然に芽生えるから
兄弟は同じ年齢層で過ごす時間が多いため、どうしても比べ合いが生まれます。
- 勉強の点数
- 運動の得意不得意
- 親や周囲からの評価
これらは「自分と相手の違い」を意識するきっかけとなり、競争がケンカに変わることがあります。
③ 成長段階の違いから
年齢や発達の差によって、理解力や体力に差が出ます。
- 上の子は「自分の方ができる」と思い込む
- 下の子は「負けたくない」と反発する
こうしてちょっとした遊びや勉強でも、ケンカに発展しやすくなるのです。
④ 感情のコントロールが未熟だから
大人でも感情のコントロールは難しいもの。
子どもにとって「我慢する」「言葉で伝える」というのは、まだまだ練習中のスキルです。
怒ったり泣いたり、手が出たりするのは、成長過程で自然なことだと捉えて大丈夫です。
⑤ 家族内のルールや環境があいまいだから
おもちゃの共有や勉強スペースの取り合いなど、家庭内のルールが曖昧だと、トラブルは増えます。
- 「これは誰のもの?」
- 「先に使うのはどっち?」
こうした小さな行き違いから、ケンカが繰り返されるのです。
親ができる上手な対応3つ
原因を理解したうえで、親が意識したいのは次の3つです。
- 比べず、それぞれを認める
「お兄ちゃんは計算が速いね」「妹は絵が上手だね」と、個性を別々に褒めること。 - ルールを明確にする
「おもちゃは時間で交代」「勉強は別々の机で」など、曖昧さをなくす。 - ケンカを“練習の場”ととらえる
「どうすればうまく分けられる?」と子どもに考えさせる。
まとめ
兄弟げんかは「親の注目の奪い合い」「ライバル心」「発達差」「感情の未熟さ」「ルールの曖昧さ」などが原因で起きます。
一見ネガティブに見えるケンカですが、実は 社会性を育てるための大切な練習。
親が冷静に見守り、必要な時に整理してあげることで、子どもたちは少しずつ成長していきます。
京の算数学 解答#1159
