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京の算数学問題#1156

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
小学生や中学生のお子さんを持つ保護者の方から、よくこんな相談を受けます。
「うちの子、気づいたらずっとYouTubeを見ているんです…」
「勉強しなきゃいけないのに、スマホやタブレットを手放さない…」
今やYouTubeは子どもたちにとって「テレビ以上の存在」。面白い動画が無限に流れてくるので、大人でも気づけば時間を忘れてしまいますよね。
では、勉強とのバランスをどう取るか?親はどんな声かけをすべきか? を考えていきましょう。
1. なぜ子どもはYouTubeにハマるのか?
まずは理由を整理してみます。
- 手軽さ:ボタンひとつで好きな動画が見られる
- アルゴリズム:関連動画が次々と出てきてやめられない
- 娯楽の中心:友達との会話もYouTubeの話題が中心になっている
- 達成感がある:短時間で「見終えた!」という満足感を得られる
つまり、子どもにとってYouTubeは「楽しい・手軽・つながれる」最強の娯楽なんです。
これを頭ごなしに禁止すると反発が大きくなり、逆に隠れて視聴するようになります。
2. 禁止よりも「ルール作り」が大切
保護者ができる最初のステップは 禁止ではなく“ルール”を決めること です。
たとえば:
- 宿題が終わってから30分まで
- 夜は21時以降は見ない
- 食事中はスマホを触らない
- 見たい動画を「お気に入り」に入れておき、翌日にまとめて見る
こうしたルールは、子どもと一緒に考えることが大切です。
一方的に決めると「監視されている」と感じ、反発してしまいます。
「どうすればYouTubeと勉強を両立できるかな?」と親子で相談し、合意するのが理想的です。
3. 声かけの工夫で変わる
よくある悪い声かけはこんなパターンです。
- 「またYouTubeばっかり見て!」
- 「そんなことしてたら勉強できないよ!」
- 「いい加減にやめなさい!」
これでは子どもは反抗心しか芽生えません。
おすすめは「共感+提案」の声かけです。
- 「その動画、面白そうだね!でも宿題終わってからの方が安心して見られるよ」
- 「気になる動画をリストに入れておいたら?勉強が終わった後でまとめて見たらもっと楽しいよ」
- 「お母さん(お父さん)もスマホ見すぎちゃうから、一緒に休憩時間を決めようか」
こうすることで、「YouTubeを完全否定されている」と子どもが感じず、親子で協力しやすくなります。
4. 学習に役立つYouTubeの活用法
一方で、YouTubeには教育的に役立つチャンネルも数多くあります。
- 図解やアニメで分かりやすく解説してくれる勉強系チャンネル
- 歴史や科学を楽しく学べるエンタメ教育系
- 英語学習に特化したチャンネル
「どうせ見るなら勉強系を見てほしい!」と思うのが親心ですが、無理やり勧めると逆効果。
コツは 娯楽チャンネルとセットでおすすめする ことです。
「このゲーム実況の人、数学の解説もしてるらしいよ!」
「YouTubeで歴史の漫画アニメ見つけたんだけど、一緒に見てみない?」
自然に学習系へ誘導すると、抵抗感なく取り入れられます。
ただしこの方法は中学生以上がおすすめです。
Youtubeの依存性は非常に高く小学生のうちはなかなか自分自身ではコントロールが難しいでしょう。
5. 我が家・塾での体験談
私の塾の生徒でも「YouTube漬け」になっていた子がいましたが、「宿題が終わったら30分」「見たい動画はリスト化」というルールを一緒に決めてからは、テスト前には自分から「ipadを預かって欲しい」と持ってくるようになり、2週間もすると「リストに入れておくと逆に楽しみになる」と前向きに変化。
今では「勉強が終わらないとYouTube見られないから、先にやっちゃう」という習慣がつきました。
まとめ:YouTubeを敵にしない!
大切なのは、YouTubeを“敵”にしないことです。
完全禁止よりも、上手に距離を取り、勉強との両立を目指すことが現実的です。
- ルールを一緒に作る
- 共感+提案の声かけをする
- 勉強に役立つチャンネルを活用する
親の工夫次第で、YouTubeは「勉強の妨げ」ではなく「味方」に変わります。
子どもたちの“やる気”を守りながら、うまく付き合っていきましょう!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉がお届けしました!
京の算数学 解答#1156
