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京の算数学問題#1149

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「運動すると疲れて勉強できなくなるのでは?」
「部活が忙しい子は成績が落ちやすい?」
そんな声をよく耳にします。
しかし実際には、運動は集中力や学習効率を高めるカギ でもあります。
今回は「運動と勉強の関係」について解説していきます。
1. 運動すると脳は活性化する
運動をすると血流が良くなり、脳に酸素と栄養がたくさん届けられます。
これにより 前頭前野(集中や思考を司る部分)が活性化 し、記憶力・集中力が高まることが研究で示されています。
特に、アメリカのスタンフォード大学の研究では、たった20分の有酸素運動(ウォーキングなど)で記憶力が向上する という結果が報告されています。
つまり「勉強前に軽く体を動かすこと」が、実は勉強のスイッチを入れる一番の近道なんです。
2. 運動不足が学習に与える悪影響
逆に、まったく運動をしないとどうなるでしょうか?
- 体を動かさない → 血流が悪くなる → 脳に栄養が届きにくい
- ずっと座りっぱなし → 姿勢が崩れる → 呼吸が浅くなる → 集中が続かない
- 運動不足 → 夜眠れない → 睡眠の質が下がる → 記憶の定着に悪影響
このように、運動不足は「集中力の低下」や「睡眠の質の悪化」を招き、結果的に学習効率を下げてしまいます。
3. 運動と勉強、両立できるの?
実際に当塾に通っていた生徒の中には部活を引退してからも息抜きに運動を続けることでメリハリがついた学習習慣をつけることに成功したケースもあります。
受験期だから勉強だけすれば良いというのは非効率です。
長時間勉強するからこそ息抜きも必要になります。
その生徒は無事第一志望に逆転合格しました。
最終的には模試でもA判定がとれこれなら受かる可能性は高いだろうと思ったことを覚えています。
(ちなみに部活中に受けていた模試は良くてC判定程度でした。)
一方で、受験期だからと部活を早めに辞め、勉強のみに専念した生徒もいました。
ところが、勉強時間は増えたものの 集中力が続かない。
気分転換できず、机に向かっても効率が落ちてしまい、成績は思ったほど伸びず悩んいたのですが運動を取り入れたところ一気に活力を取り戻しました。
「受験期のリフレッシュに運動を取り入れる効果」を目の当たりにしたことで、
勉強は時間だけではなく、質をどう高めるか が重要だと改めて感じました。
4. 効果的な運動の取り入れ方
「運動=ハードなトレーニング」と考える必要はありません。
日常にちょっとした運動を取り入れるだけで十分です。
勉強と相性の良い運動
- ウォーキング(15〜20分)
→ 血流が良くなり、頭がスッキリする。 - 軽いストレッチ(5分)
→ 肩や首のコリを解消して呼吸を深くする。 - 軽い筋トレ(スクワットなど)
→ 短時間でも血流促進効果が高い。 - 縄跳びや軽いジョギング
→ 運動神経と集中力を同時に鍛えられる。
特におすすめは「勉強前の10分ウォーキング」。
いわゆる散歩です。
外の空気を吸いながら歩くだけで、脳がリフレッシュされて学習効率がぐっと上がります。
5. 運動と集中力を結びつけるコツ
① 勉強の前後に運動を取り入れる
- 勉強前:頭をスッキリさせて集中力を高める
- 勉強後:体を動かして疲れをリセット
② 運動を「ごほうび時間」にする
「30分勉強したら5分ストレッチ」など、勉強と運動をセットにすると続けやすい。
③ 睡眠との相乗効果を意識する
夜に軽く運動すると睡眠の質が上がり、翌日の集中力にもつながる。
まとめ
- 運動すると血流が良くなり、集中力・記憶力がアップする
- 運動不足は集中力の低下や睡眠の質の悪化を招く
- 部活や日常の運動は「勉強の効率を高める武器」になる
- ポイントは「無理なく続けられる運動を取り入れること」
勉強は机に向かう時間だけでなく、「運動で頭を冴えさせる時間」も含めて考えることが大切です。
短時間でも運動を習慣化することで、学習の質は確実に上がります。
京の算数学 解答#1149
