子どもの学習を伸ばす!家庭でできる声かけと環境づくりの具体策 京の算数学#1144

京の算数学問題#1144

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算数学コラム

こんにちは!
京都市中京区で学習塾「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

塾で指導していて感じるのは、「学力の伸びは家庭の関わり方で大きく変わる」ということです。

保護者の方からはよく、

「勉強しなさいと言うと、嫌がるんです」
「どこまで口を出していいかわからなくて…」
「手はかけたいけど、干渉はしたくない…」

といった相談を受けます。

そこで今回は、家庭でできる効果的な声かけと、子どもが自然と勉強に向かえる環境づくりの具体策をお伝えします。


■ 勉強へのやる気を引き出す「声かけ」3つのポイント

まずは、日常的な「声かけ」が子どもにどれほど影響を与えるかを考えてみましょう。

①「評価」ではなく「プロセス」に注目する

子どもがテストで80点を取ったときに、

✖「なんであと20点取れなかったの?」
◎「毎日コツコツ勉強してた成果が出たね!」

というように、結果よりも努力や取り組み方に注目した声かけをしましょう。

これにより、子どもは「頑張ったことを見てくれている」と感じ、自己肯定感とモチベーションが高まります

②「勉強しなさい」より「今何してるの?」の声かけ

「勉強しなさい」という言葉は、命令口調になりやすく、反発を招くことがあります。

代わりに、

「今、何をしてるの?」
「今日はどこまでやったの?」
「今日は学校でどんなことした?」

といった状況確認や関心を示す声かけをすることで、自然と勉強に意識が向いていきます。

③ 結果が悪かった時は「一緒に振り返ろう」

テストの点数が悪かったとき、感情的に叱ってしまいがちですが、ここがチャンスです。

「今回はどこが難しかった?」
「どうやって見直したらよかったと思う?」
「次はどう対策しようか?」

というように、建設的な振り返りを一緒にしてあげることで、失敗を「成長の材料」に変えることができます。

■ 家での学習がはかどる「環境づくり」5つのポイント

声かけと同じくらい大切なのが、物理的・心理的な学習環境です。
以下の5つを整えるだけでも、集中力・やる気・習慣化に差が出ます。

① リビング学習 or 自室学習、子どもに合う場所を選ぶ

よくある質問が「勉強はリビングがいいの?自分の部屋がいいの?」というもの。
正解は、「子どもによる」です。

  • 集中力がまだ育っていない子や小学生:リビング学習
  • 自立してきた中高生や、兄弟がいてリビングが騒がしい家庭:自室学習

どちらにせよ、「勉強=落ち着いて集中できる場所」と関連づけるのが大切です。

② 学習スペースは“学ぶことだけ”に特化する

ゲーム、漫画、スマホ…すぐ手が届く場所にあると、集中が続きません。
机の上は「筆記用具・教材・タイマー」など最小限に。

飲み物も一杯だけ置く
視界に入るポスターやおもちゃも外す

➡ これだけで、集中力の持続時間が目に見えて長くなる子どももいます。

③「学習の見える化」で親も関わりやすく

  • カレンダーに「今日やること」を書く
  • チェックリスト形式で「やった内容」を貼り出す
  • 勉強時間をグラフ化してモチベーションを上げる

こうすることで、親子で「進捗」や「目標」を共有できます。

さらに、声かけもしやすくなり、

「すごい!昨日より5分多くできたね」
「チェックリスト、全部埋まってるじゃん!」

というふうに自然に褒められる場面が生まれます。

④ 食事や生活リズムも環境の一部

勉強は「脳を使う活動」です。脳の働きを最大限にするためには、

  • 早寝早起き(特に22時前の就寝が理想)
  • バランスの取れた食事
  • 運動やリラックスの時間

も含めて、生活全体を整えることが、最強の学習環境になります

⑤ 「親が先に集中している姿」を見せる

親がスマホをいじっている横で、「さあ勉強しなさい」は矛盾がありますよね。

子どもに集中してほしいなら、まず親が

  • 読書をする
  • 家計簿をつける
  • 自分の勉強をする(資格や仕事など)

など、「集中している背中」を見せることが、何よりの環境づくりになります。

またお子さんの中には集中する自分の姿がイメージできず、集中しろと言われてどうしたら良いかわからない状態になる場合もあります。
親の背中を見て子は育つの文字通り、親が集中している姿を見せることは大切です。

最後に:親の関わり方で子どもは変わる

「何を教えるか」ではなく、「どう関わるか」で子どもは大きく変わります。

子どもは、親の声かけの一言や、毎日のちょっとした空間の工夫で、
勉強への意識が自然と変わっていきます。

そして、何より大切なのは「見守る姿勢」です。
手を出しすぎず、でも関心は持ち続けている。

このバランスが、家庭での学習サポートの鍵になります。

ぜひ、今日から一つだけでも実践してみてください。

以上、京都市中京区の「アイデア数理塾」油谷拓哉がお届けいたしました!

子どもたちがのびのびと、でもしっかり学べる環境を、一緒につくっていきましょう!

京の算数学 解答#1144

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