アイデア数理塾 数学コラムの目次
京の算数学問題#1115
算数学コラム
「間違えたらどうしよう」
「失敗したら怒られるかも」
そんな不安を抱えている子どもに、どう声をかければよいのでしょうか？
子どもが「失敗を怖がる」とき、その背景には「完璧主義」や「期待へのプレッシャー」、「過去の否定的な経験」など、さまざまな理由があります。
ただし、親のちょっとした言葉が、子どもの捉え方やチャレンジする姿勢に大きな影響を与えることも事実です。
この記事では、失敗を恐れる子どもにかけたい言葉を5つ厳選して紹介します。
「うちの子、慎重すぎるかも…」
「もっと自信を持ってチャレンジしてほしい」
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
なぜ子どもは失敗を怖がるのか？
失敗を過剰に恐れる子には、以下のような傾向が見られます。
- 間違える＝悪いことだと感じている
- 人の目（親・先生・友達）が気になる
- うまくいかないことへの耐性が少ない
- 結果で評価される環境に慣れている
一度の失敗で強く叱られた経験があったり、完璧でいることを褒められすぎたりすると、「失敗しないこと」が目的になってしまうことがあります。
親がかけたい言葉①：「チャレンジしたことがすごいよ」
結果ではなく、行動そのものを認める言葉です。
「やってみた」ことに価値があると伝えることで、「失敗＝ダメなこと」という思い込みを減らしていけます。
NG例：「何でそんなことしたの？」
OK例：「やってみたんだね。勇気があったね」
親がかけたい言葉②：「間違えることは学ぶチャンスだよ」
失敗や間違いは、成長の入り口です。
「正解しないと意味がない」という考え方を、やわらかく修正していきましょう。
NG例：「なんで間違えたの？」
OK例：「間違えたところ、次にどうすればいいか考えようか」
親がかけたい言葉③：「うまくいかなくても応援してるよ」
親からの無条件の応援は、子どもの安心感に直結します。
結果が悪くても自分の存在が認められていると感じれば、挑戦しやすくなります。
NG例：「そんな点数じゃダメでしょ」
OK例：「大丈夫。また一緒に頑張ろうね」
親がかけたい言葉④：「一緒に考えてみようか」
子どもが悩んでいるとき、答えを与えるより「一緒に考える姿勢」が重要です。
「自分だけじゃない」と思えることで、プレッシャーが軽くなります。
NG例：「自分で考えて」
OK例：「どうしたらよかったと思う？一緒に作戦立てようか」
親がかけたい言葉⑤：「前よりもできるようになったよね」
過去の自分からの成長を実感させることで、子どもに自信を持たせることができます。
「自分はできる」という感覚が、次の一歩を後押しします。
NG例：「またできなかったの？」
OK例：「前に比べてここができるようになっているよね。この調子。」
まとめ：失敗は「成長のきっかけ」になる
子どもが失敗を怖がるのは、自然なことです。
でもそのときに親がどんな言葉をかけるかで、その後の「チャレンジする力」は大きく変わっていきます。
失敗を責めるのではなく、
「失敗しても大丈夫」「やってみる価値がある」
というメッセージを、言葉と態度で伝えていきましょう。
以上！京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けいたしました！
京の算数学 解答#1115
