レジリエンスとは?子どもが困難に負けずに成長するための5ステップ 京の算数学#1114

京の算数学問題#1114

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算数学コラム

こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

最近、保護者の方や先生から
「うちの子、ちょっと注意されただけで落ち込むんです」
「失敗をすごく怖がっていて…」
という声をよく耳にします。

それは、今の子どもたちに“レジリエンス(しなやかさ)”が育ちにくい時代背景があるからです。

でも大丈夫。
レジリエンス(回復力・しなやかな心)は、あとから育てることができます。

この記事では、

  • そもそもレジリエンスとは何か?
  • なぜ今の社会で必要なのか?
  • 家庭や教育の場でどう育てていくか?

というポイントを、分かりやすく5つのステップに分けてお伝えします。


子どもが打たれ弱くなっている背景とは?

「最近の子は打たれ弱い」と言われることがありますが、それには理由があります。

現代社会は、日々不安やストレスにさらされやすい環境です。
ニュースやSNSではネガティブな話題が多く、大人も将来に不安を抱えて生きています。

このような不安感は、知らず知らずのうちに子どもたちにも伝わり、
「失敗したくない」「チャレンジするのが怖い」という気持ちが芽生えやすくなります。

レジリエンスとは?──社会を生き抜く“しなやかな心”

レジリエンス(resilience)とは、
困難や失敗にぶつかったときに、心を立て直し、前に進む力のことです。

たとえるなら、風で倒れそうになっても折れずに元に戻る「しなやかな竹」のような力。
これからの不確実な時代を生きる子どもたちにとって、**最も必要な“心の土台”**です。

レジリエンスを育てる3つの要素

研究によると、レジリエンスには以下の3つの力が関わっています。

  1. 新奇性追求
     → 新しいことに興味を持ち、挑戦してみようとする姿勢
  2. 感情調整
     → 落ち込んだり怒ったとき、自分で気持ちを整える力
  3. 肯定型未来志向
     → 「なんとかなる」「次があるさ」と前向きに考えられる力

これらのバランスが整うことで、困難にしなやかに対応できるようになります。

レジリエンスを育てるための5ステップ

では、どうすれば子どものレジリエンスを高めることができるのでしょうか?
日常生活の中で意識できる5つのステップをご紹介します。

1. 生活習慣のコントロール

十分な睡眠、バランスの取れた食事、決まった起床・就寝時間。
基本的な生活リズムは、心の安定の土台です。

まずは体を整えることから、レジリエンスづくりは始まります。

2. 他者への信頼を育てる

誰かに相談したり、頼ったりする経験が、
「人は助け合っていいんだ」という安心感を育てます。

親や先生との信頼関係は、レジリエンスの強い支えになります。

3. 自分で選ばせる経験を増やす

「今日はどの教科からやる?」
「晩ごはん、どっちにする?」
小さな選択を任せることが、自分の行動に責任を持つ練習になります。

選んだことを認めてもらえることで、自己肯定感も育ちます。

4. 役割を持たせる

学校の係や家庭での手伝いなど、「自分にできることがある」という体験は、自信につながります。

役割を持つことは、社会とのつながりを感じる第一歩です。

5. 家族以外の「第三者」に支えられる経験

親や先生以外にも信頼できる大人がいると、
より客観的に自分を見つめる視点が育ちます。

塾の先生や地域の大人との関わりも、心の柔軟性を高めるきっかけになります。


まとめ|「折れない」ではなく「折れても立ち直れる」力を

これからの時代に必要なのは、
「失敗しない完璧さ」ではなく、
失敗しても立ち直れるしなやかな心です。

レジリエンスは、生まれつきの性格ではなく、
日々の関わりや体験を通して育てていくことができる力です。

「うちの子、打たれ弱くて心配…」と感じているなら、
今回ご紹介した5ステップのうち、できるところからぜひ試してみてくださいね。

以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!

子どもたちが、自分の人生を自分で切り拓けるよう、心の力も一緒に育てていきましょう。

京の算数学 解答#1114

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