受験前に必要な“不安のマネジメント”〜不安と「うまく付き合う力」を育てよう〜 京の算数学#1099

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算数学コラム

こんにちは!京都市中京区で学習塾「アイデア数理塾」を運営しています、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

「不安で仕方がない」は、当たり前。

受験を控えているみなさん、もしくはお子さんが受験を迎えている保護者の方。
今、「不安で仕方ない」と感じていませんか?

わかります。本当に、よくわかります。

私自身、高校受験のときには模試でA判定を取っていても不安がぬぐえず、
当日はお腹が痛くなるほど緊張していました(笑)。

でも、心理学を学び、生徒たちを長年指導してきた今、はっきり言えることがあります。


不安は「無くす」ものじゃない

まず大前提として、
不安は「消すもの」ではありません。

むしろ、人間にとって必要不可欠な感情なんです。

なぜなら、不安とは――
「危険を予測し、自分を守るためのセンサー」だから。

昔の人類は、獣に襲われる危険や飢えを常に警戒して生き延びてきました。
そのときに働いていたのが「不安」という感情です。

現代では命の危険は少なくなりましたが、
不安は今も「大事なことに備える力」として私たちに備わっています。

だからこそ、不安を「無くす」よりも、上手に扱うこと=マネジメントする力が大切なのです。

受験は「自分の人生を選ぶ経験」

不安を整理するために、改めて考えてほしいことがあります。

それは――

「受験って、何のためにするの?」

答えはシンプルです。
受験は、自分のため。

誰かの期待に応えるためでも、比較に勝つためでもありません。
あなた自身が「どんな未来を選びたいか」を考える一歩です。

もちろん、受験勉強は楽しいことばかりではないかもしれません。
ですが、「やりたくないことに、あえて向き合う力」は、
社会に出たときに本当に役立ちます。

それは、単なる学力ではなく、「妥協力」や「思いやり」といった人間力につながっていきます。

不安に強くなる“2つの想定”

不安を上手にマネジメントするために、私が実践している方法を紹介します。

それが、この2つの問いです。

1. そうならないために、どうするか?

失敗しないためにどう準備するか?
これは当然大切な視点です。

でも、それだけだと、「失敗への恐怖」に縛られてしまうことも。

2. そうなった時、どうするか?

もし結果が思うようにならなかったら?
合格できなかったら?
…そのとき、自分はどう行動するかを考えておくことも、とても大切です。

この2つを同時に考えることで、
心の準備が整い、どんな状況にも柔軟に対応できるようになります。

これは受験だけでなく、社会に出ても役立つ「メンタルトレーニング」でもあります。

「良い不安」を味方につける

不安があることは、悪いことではありません。
むしろ、それは「本気で向き合っている証拠」です。

だからこそ、不安に押しつぶされるのではなく、
それを“背中を押してくれる力”に変えていきましょう。

不安と戦うのではなく、不安と一緒に歩く。
そんな感覚を持てるようになると、受験本番もきっと落ち着いて臨めるはずです。

最後に

受験は、ただの通過点です。
でも、自分自身と向き合う貴重な体験でもあります。

不安になって当然。だからこそ、
「その不安と、どう付き合うか?」を学ぶ機会にしてほしいのです。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾
油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!

算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#1099

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