数学コラムの目次
京の算数学問題#1079

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
こんにちは!京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
夏になると、あちこちでセミの大合唱が聞こえてきますよね。
でも、こんなことを聞いたことがありませんか?
「セミは地上に出てから一週間しか生きられないんだよ」
じつはこの話、半分ウソで、半分ホント。
今日は、セミの「本当の寿命」と、「なぜそう思われているのか」について、わかりやすく解説していきます!
セミの一生を知ろう!じつは何年も生きている?
セミは、卵 → 幼虫 → 成虫 という順番で成長します。
セミの幼虫は、地中の中で3年から7年くらい過ごします。
長いものでは、10年近く地面の中にいるセミも!
地中では、木の根っこから栄養(樹液)を吸って成長し、
ある日、地面を出て、木にのぼって「羽化(うか)」します。
つまり、
- 地中で…数年
- 地上で…約1週間〜2週間
セミの一生の大部分は「地中」で過ごしているんですね。
どうして「一週間しか生きられない」と思われているの?
セミの成虫(大人の姿)になってからの命は、たしかに1週間から長くて1ヶ月くらいと、かなり短めです。
私たちがよく目にするのはこの「成虫のセミ」なので、
「セミ=すぐ死んじゃう」というイメージがついてしまったんですね。
でも、実際には「何年も生きてきて、最後の1〜2週間をがんばって生きている」というのが真実です。
セミはなぜすぐに死んでしまうの?
セミの成虫は、主に「子孫を残す」こと(=なかまをふやすこと)が目的です。
オスのセミは「ミーンミーン」「ジージー」などと大きな声で鳴いて、メスにアピールします。
メスは卵を産んだら、役目を終えます。
つまり、地上での時間は、
「子どもを残すためのラストスパート」
なんです。
また、セミの成虫は、天敵も多く、体力もあまり残っていないので、
長く生きることができません。
だからこそ、短い時間で精一杯生きるんですね。
セミはかわいそう?短い命の中にある“強さ”
「たった一週間しか生きられないなんて、かわいそう…」
そう思う子もいるかもしれません。
でも、セミは何年も地面の中でコツコツがんばって、
ようやく地上に出て、たった一度の「空を飛ぶ」時間を楽しみます。
その姿は、「短いけれど、ものすごく一生けんめい」。
私たちも、今の一日を大切にしようということを、セミは教えてくれているのかもしれませんね。
まとめ:セミの命は短い?それとも長い?
- セミは地上で約1週間~1ヶ月しか生きません。
- でも実は、地中で何年も生きている虫です。
- 私たちは「最後の1週間」だけを見ているから、短く見えるんです。
- セミの一生は、「最後まで命を使いきる」生き方そのもの。
夏の間しか出会えないセミ。
あの鳴き声が、少しちがって聞こえてくるかもしれませんね。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾
油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
\ 子どもの「なぜ?」を「わかった!」に変える /
\ 算数・理科好きの小学生、大歓迎!/
京の算数学 解答#1079
