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京の算数学問題#1055

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、「アイデア数理塾」塾長の油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
空にふわふわと浮かぶ雲。見上げてみると、まるで空に浮かぶ綿のようで、つかめそうでつかめない不思議な存在です。
でも、よく考えると不思議だと思いませんか?
雲って、水のつぶでできているのに、なぜ空に浮かんでいるんでしょうか?
今日はそんな「雲が浮かんでいる理由」について、小学生でもわかるようにやさしく解説していきます。
雲の正体は「水のつぶ」
まずは、雲が何でできているかをおさらいしましょう。
雲は、水蒸気(目に見えない水の気体)が空の高いところで冷やされて、小さな水のつぶ(=水滴)や氷のつぶ(氷晶)になったものです。
この小さな水のつぶが集まって、私たちの目に「雲」として見えるのです。
雲が浮かぶのはなぜ?
「水のつぶなら重いんじゃないの?どうして空に落ちてこないの?」という疑問が出てきますよね。
ここが今日のポイントです!
理由①:水のつぶがとても小さいから
雲の中の水滴はとても小さくて、なんと1つが0.01ミリメートル以下くらいしかありません。
この小さな水のつぶは、空気の中をふわふわと漂うことができます。
つまり、**空気の流れ(上昇気流)**によって、重さに逆らって空にとどまっているんです。
理由②:空気が下から持ち上げているから
地面が太陽であたためられると、温かい空気が上へ上へとのぼっていきます。これを「上昇気流(じょうしょうきりゅう)」といいます。
この上昇気流が、雲のもとになる水滴を上へと持ち上げ、空の高いところに浮かばせているんです。
だから、雲はずっと空に浮かんでいられるというわけですね。
じゃあ、なんで雨になるの?
雲の中の水のつぶが大きくなって、空気の力で持ち上げられなくなると、今度は重力で地上に落ちてきます。
これが「雨」なんです!
つまり、雲は浮かんでいるけど、浮かびきれなくなったら雨になる、というわけです。
まとめ:雲が浮かんでいる理由
- 雲は小さな水のつぶや氷のつぶでできている
- 水のつぶがとても小さいため、空気に乗って浮かべる
- 地面があたたまると、上昇気流が水滴を空へと持ち上げる
- 水のつぶが大きくなって重くなると、雨になる
空を見上げて科学の目を育てよう!
雲は毎日見られるけど、実はとてもふしぎな自然現象です。
白い雲、黒い雲、形がどんどん変わる雲。観察していると、理科の目がどんどん育っていきますよ!
次に空を見上げたときは、「なんであの雲は浮かんでいるんだろう?」と考えてみてくださいね。
以上、京都市中京区の「アイデア数理塾」油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好き・理科好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1055
