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京の算数学問題#1010

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算数学コラム
はじめに
「勉強が嫌い!」「やりたくない!」と子どもが言い出したことはありませんか?
このような言葉が出る前に、実は子どもはSOSサインを発しています。
これらのサインに早く気づき、適切に対応することで、勉強への苦手意識を減らし、前向きな気持ちを育てることができます。
この記事では、「勉強が嫌いになりそうな子どもが出す5つのサイン」と、 「親ができる具体的な対応策」を紹介します。
【SOSサイン①】テストの答案を隠す・捨てる
「なくした」「どこかに置いてきた」などと、テストやプリントを見せたがらない場合は要注意。
子どもは、「怒られるのが怖い」「がっかりされるのが嫌だ」という気持ちから、このような行動をとることがあります。
親ができる対応策
✖ 「なんで隠すの!」「正直に言いなさい!」と叱るのは逆効果
⭕️ まずは安心させることが大切
結果ではなく、努力や過程に目を向ける声かけをしましょう。
例:「頑張ったね。この問題、一緒に見てみようか?」
こうすることで、「点数が低くても怒られない」と安心し、次に向けて前向きに考えやすくなります。
【SOSサイン②】宿題を始めるまでに極端に時間がかかる
宿題を前にして、ダラダラと時間を使ったり、別のことを始めたりするのは、「やりたくないけど、やらなきゃいけない」という葛藤がある証拠。
親ができる対応策
✖ 「早くやりなさい!」と強制するのは逆効果
⭕️「小さなステップ」に分けると取り組みやすくなる
例えば、 「5分だけ一緒にやろう」 「最初の1問だけ解いてみよう」 と、ハードルを下げることで、動きやすくなります。
【SOSサイン③】とにかく謝る、ごまかす
「宿題忘れちゃった、ごめんなさい」「時間がなかったんだよね」と、必要以上に謝ったり言い訳をしたりする場合も、勉強に対するプレッシャーが強すぎるサインです。
親ができる対応策
✖「言い訳しないの!」と責めるのはNG
⭕️「どうしてできなかったのか、一緒に考えよう」と促す
理由を整理することで、 「本当は勉強が嫌だ」「難しくて分からない」という本音が見えてくることがあります。
まずは落ち着いて話を聞きましょう。
【SOSサイン④】極端に疲れやすくなる
「ちょっと勉強しただけで疲れた」「眠い」「ダルい」と言う場合、ストレスやプレッシャーが原因でエネルギーを消耗している可能性があります。
親ができる対応策
✖ 「しっかりやりなさい!」と無理強いするのは逆効果
⭕️ 「無理のない範囲でできることから始める」
「今日は10分だけやろう」「1問だけやってみよう」と、少しずつ取り組めるようにすると負担を減らせます。
また、勉強以外の時間で体を動かすことも大切です。 軽い運動やストレッチを取り入れると、脳の働きも活性化します。
【SOSサイン⑤】自己否定が増える
「どうせやっても無駄」「私はバカだからできない」といったネガティブな言葉が増えた場合、 自信をなくしている可能性が高いです。
親ができる対応策
✖「そんなことないよ!」と否定するだけでは不十分
⭕️「できていること」に目を向けさせる
例:「前より計算が早くなったね」「この問題は正解してるよ!」
小さな成功体験を積み重ねることで、「やればできる」という気持ちを育てることができます。
まずは話を聞くことから始めよう
勉強を好きになるには、まず「自分の気持ちを知ること」が大切です。
そのためには、 「何が嫌なのか?」「どうすればやりやすいのか?」 を親子で話す時間を作ることが効果的。
そして、「やりたくないのには理由がある」という視点を持ち、無理に押し付けるのではなく子どもの気持ちに寄り添いながら進めることが、長期的な学習のモチベーションにつながります。
おわりに
京都市中京区の「アイデア数理塾」では、「勉強を楽しく、無理なく続ける」をモットーに、 子どもたち一人ひとりの状況に合わせた学習サポートを行っています。
もし、お子さまの勉強に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
アイデア数理塾 塾長 油谷拓哉(ゆたに たくや)
京の算数学 解答#1010
