京の算数学問題#964
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
小学校1年生になると、本格的に「足し算・引き算」を学び始めます。
ですが…
計算はできるけど、文章題になるとつまずく
指を使って数えているけど、なかなかスムーズに計算できない
算数が苦手で、お母さんが教え方に困っている
こんなお悩みはありませんか?
実は、1年生で習う足し算・引き算は、単に計算ができればOKではなく、文章題を理解できるかどうかがとても重要です!
そこで今回は、
小学1年生の足し算・引き算のポイント
お家でできる学習ワーク
文章題をスムーズに解くためのコツと練習問題
を紹介します!
1年生で習う「足し算・引き算」とは?
小学校1年生では、次のような計算を学びます。
1桁の足し算(5+3=8 など)
1桁の引き算(9-4=5 など)
10のまとまりを意識した足し算・引き算(8+2=10、10-4=6 など)
繰り上がりのある足し算(7+5=12 など)
繰り下がりのある引き算(13-6=7 など)
文章題(りんごが3こあります。2こ買うと、ぜんぶでいくつ?など)
ここでつまずくと、2年生以降の「大きな数の計算」や「複雑な文章題」でさらに苦手意識が強くなってしまいます。
足し算・引き算が苦手になる原因
算数が苦手な子がつまずきやすいポイントは、主に3つあります。
① 数の「大きさ」を実感できていない
数字がただの記号に見えてしまい、数のイメージがわかないことがあります。
② 指を使った計算から抜け出せない
最初は指を使うのはOKですが、ずっと頼っていると、スムーズな計算ができなくなります。
③ 文章題の意味がわからない
文章題では「どの数を使って、どんな計算をすればよいのか?」を考えなければいけません。
これができないと、問題の意味が分からず手が止まってしまいます。
お家でできる!足し算・引き算の学習ワーク
ここからは、楽しく学べる家庭学習ワークを紹介します!
① おはじきやブロックを使って「目で見て理解」
10個のまとまりを作る
ブロックを7個置いて「ここにあと3個足したら10になるね!」と視覚的に理解させましょう。
引き算は「ものを減らす」体験をする
おやつを8個用意して「2個食べたら、残りはいくつ?」と実際に減らして考えると理解が深まります!
② お金を使って計算してみよう!
10円玉を使って足し算・引き算を体験
「10円玉を3枚持っています。あと2枚もらったら、全部でいくらになる?」
この時全部でいくら?という質問と小銭は何枚?という質問など色々変えてみましょう。文章題につながります。
お買い物で計算してみる
「100円のお菓子を買うには、10円玉が何枚いる?」など、お買い物の場面で計算させると身につきやすいです!
③ 生活の中で計算するクセをつける
「あと○分でご飯だよ!」と時間を意識させる
「階段を3段のぼったよ!あと5段のぼると全部で何段?」
④ 文章題の「イメージづくり」をする
文章題が苦手な子には、以下の手順で考えるクセをつけましょう!
文章題はいろんな言葉が出てきます
例えば
たし算を表す言葉は「あわせると、加えると、〇〇が来ると」などです
ひき算を表す言葉は「減らすと、差は?、あげる」などです。
ここで大切なのは言葉とたし算、ひき算を連動させないことです。
文章題で大切なのは視点なので、例えばAくんが持っている5このお菓子をBくんが2個もらいました。この場合Aくんのお菓子は5-2=3個となりましたが、Bくんのお菓子は0+2=2個となります。
文章題だけで見るともらうという単語があるのでたし算かと思われがちですが、設問がAくん視点ならひき算になってしまいます。
それゆえに状況のイメージが大切なんです!
① 問題の内容をイメージさせる
→ りんごが3こあります。2こ買いました。ぜんぶでいくつ?
※実際に親子でイラストを書きながらやるとより理解が深まります。
② ブロックや絵を使って考える
→ りんごの絵を描いて、あとから2個足す
③ 式にする練習をする
→ 3+2=5
この手順を繰り返すことで、文章題がスムーズに解けるようになります!
小学1年生向け!文章題の練習問題
【初級】1桁の足し算・引き算
① いちごが4こあります。お母さんが3こ買ってくれました。ぜんぶでいくつ?
② りんごが8こありました。3こ食べたら、のこりはいくつ?
答え:① 4+3=7(こ) ② 8-3=5(こ)
【中級】10のまとまりを意識する
③ ねこが7ひきいます。3ひきあつまってきました。ぜんぶでなんびき?
④ 10円玉が10まいあります。4まいつかったら、のこりは何枚?
答え:③ 7+3=10(びき) ④ 10-4=6(まい)
【上級】繰り上がり・繰り下がりのある計算
⑤ お花を8ほんもっています。5ほん買い足したら、ぜんぶでなんぼん?
⑥ 12このキャンディーがあります。5こ友だちにあげたら、のこりはいくつ?
答え:⑤ 8+5=13(ほん) ⑥ 12-5=7(こ)
算数が苦手なお母さんでもできる教え方のコツ
「間違えても大丈夫!」の気持ちを大切にする
文章題は絵を描きながら考える
お子さんの好きなものを使って問題を作る(電車、キャラクターなど)
まとめ 足し算・引き算は「生活の中」で学ぼう!
足し算・引き算は、これからの算数の基礎になる大切な単元です。
文章題のイメージをつかむことが、計算力アップのカギ!
ぜひ、お買い物や日常生活の中で楽しく学びながら、算数を得意にしていきましょう!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾、**油谷拓哉(ゆたに たくや)**がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#964
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