勉強に競争意識は必要か? 京の算数学#950

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

学習塾にはさまざまな形態がありますが、競争意識を高めることを目的に塾を選ぶ保護者の方も多いのではないでしょうか?「競争意識を持たせたい」というご相談もよくいただきますが、競争意識にはメリットも多い反面、逆効果になる場合もあります。

今日は「競争意識って本当に必要なのか?」について、私なりの考えをお伝えしたいと思います。

競争意識のメリットとデメリット

競争意識を持つことで得られるメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

① モチベーションの維持
ライバルがいることで、自分も頑張ろうという気持ちが湧き、学習意欲の向上につながります。

② 自己分析の向上
他の生徒と比較することで、自分の得意・不得意が明確になり、効率的な学習が可能になります。

③ 社会で生き抜く力の養成
受験や社会に出たときに、競争する力が求められる場面は多くあります。競争意識を育てることは、将来のための準備とも言えます。

しかし、競争意識にはデメリットもあります。

① 自己肯定感の低下
競争に負け続けることで、「自分はダメなんだ」と感じ、自己肯定感が低くなってしまうことがあります。

② 友人関係の悪化
ライバル関係が強くなりすぎると、友情が壊れる可能性もあります。「競争相手=敵」となってしまうのは避けたいところです。

③ 目標を見失う
本来の目的は「自分の成長」であるべきですが、競争が目的になってしまうと、学習の本質を見失ってしまいます。

競争意識を育てる前に考えるべきこと

競争意識は絶対に必要なものではありません。目的は「子どもが将来生き抜くために必要な力を身につけること」。競争以外にもさまざまな方法があるため、子どもに合った方法を選ぶことが大切です。

また、競争に向いているタイプとそうでないタイプがあります。競争意識を持つことで成長できるのは、「自分のことがよく分かっている子ども」です。

競争意識に向いている子ども

  • 自分の得意・不得意を把握している
  • 好きなことや興味があることが明確にある
  • 失敗してもすぐに気持ちを切り替えられる

こういった子どもは、競争することでさらに自分を伸ばすことができます。
一方で、自分のことがよく分かっていない子どもは、競争によって「できない自分」にフォーカスしがちです。

競争以外のモチベーションアップの方法

競争意識を利用しなくても、学習意欲を高める方法はいくつかあります。

成功体験を積ませる

「小さな成功」を積み重ねることで、自信がつき、やる気がアップします。たとえば、簡単な問題から解かせて、「できた!」という体験を積ませることが大切です。

目標を設定する

競争ではなく「自分の目標」を設定することで、達成感を得られるようになります。

楽しく学ぶ工夫をする

勉強を「楽しい」と思えるように工夫することも大切です。ゲーム感覚で取り組める教材を使ったり、友達と一緒に勉強するのも良い方法です。

まとめ

競争意識にはメリットとデメリットがあり、すべての子どもにとって有効とは限りません。大切なのは、子ども自身が「自分の成長」を実感できることです。

「何が好き?」「何が得意?」を聞いてみることで、競争が向いているかどうかを判断し、それに合った環境を整えてあげましょう。

当塾では、一人ひとりの個性に合った学習環境を提供しています。お子さんに最適な学習方法を一緒に考えてみませんか?

以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!

算数好きあつまれ〜!

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