京の算数学問題#929
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「公式は導き出せる!」
たしかにそうですが、小学生にそのプロセスを教えるのって難しくないですか?
また、「公式を丸暗記するのは良くない」と言われると、不安に感じる保護者の方も多いでしょう。
今日は、小学生に公式をどのように教えるべきか、また効率よく活用するためのポイントについて解説します!
公式ってそもそも何?
公式とは、「一般に通じる法則を表した関係式」と定義されます。
簡単に言えば、偉人たちが発見した便利なツールです。
例えば、三角形の面積公式「底辺×高さ÷2」も、私たちが楽に計算できるように考え出されたものです。
つまり、公式は「役に立つなら使えばいい」というツールであり、「必ず使わなければいけないもの」ではありません。
小学生はまず公式を丸暗記でOK!
初めて公式に触れる小学生にとって、まずは丸暗記することが大切です。
丸暗記でOKな理由
- 効率が良いから
公式をいきなり成り立ちから学ぼうとすると、どうしても時間がかかります。
初めは意味を深く考えず、「こうやって計算するんだな」と流れを覚える方が効率的です。 - 使いながら理解が深まる
公式は、実際に使ってみることで初めてその重要性や使い方が分かります。
意味を考えるのは、使いこなせるようになった後でも十分間に合います。
公式を覚えた後が大切!活用のコツ3選
1. 公式を使いこなす練習をする
公式を覚えたら、次にいろんな問題を解いて活用法を学ぶことが大切です。
例えば、以下のような練習を取り入れてみてください:
- 単元を超えた混合問題を解く
(例:図形の面積と割合を組み合わせた問題) - 公式をパズルのように組み合わせて使う
(例:長方形を2つの三角形に分けて計算する)
これらの練習を重ねることで、公式の使い方に柔軟性が生まれ、応用力が身につきます。
2. 公式の成り立ちを簡単に学ぶ
公式の成り立ちを知ることは、覚える手助けになります。
例:三角形の面積公式
三角形の面積公式「底辺×高さ÷2」は、平行四辺形の面積「底辺×高さ」を半分にしたものです。
このような簡単な説明を取り入れることで、公式への理解が深まり記憶にも残りやすくなります。
ただし、時間が限られている場合には成り立ちの深掘りは後回しにしましょう。特に中学受験などを目指す場合、公式を使いこなすことが優先です。
3. 公式を「ゲーム感覚」で身につける
小学生には、楽しみながら公式を覚えられる工夫も効果的です。
例えば:
- クイズ形式で公式を当てる
- 「公式を使わないと解けない問題」をゲーム感覚で解く
これにより、公式を「ただの暗記」ではなく「楽しいツール」として捉えられるようになります。
丸暗記だけではダメ?応用力を育てるには
公式を覚えることは大切ですが、覚えるだけでは応用力が身につかないこともあります。
応用力を育てるためには、公式の使い方を意識する練習が重要です。
以下のような工夫を取り入れてみてください:
- 「どの公式を使うか?」を考えさせる問題を解く
→ 問題文を読んで自分で公式を選び取る練習をします。 - 「公式を使わずに解けるか?」を試してみる
→ 時には公式に頼らず、自力で解く方法を考えさせることで思考力を鍛えます。
中学生・高校生になってからでも間に合う「成り立ち」の理解
余談ですが、中学生・高校生になると、公式の成り立ちを理解することがより重要になります。
例えば:
- 高校数学では、公式を証明する問題が頻出します。
- 公式の背後にある理論を理解することで、応用問題にも対応できるようになります。
しかし、小学生の間は「公式を使いこなす」ことに集中しましょう。
公式の成り立ちを深く学ぶのは、それからでも遅くありません!
おわりに:公式は「便利な道具」として使いこなそう!
公式は、偉人たちが私たちのために残してくれた便利な道具です。
まずは丸暗記でOK。そして、使いながらその便利さを体感していきましょう!
公式を覚え、活用し、やがて成り立ちを学ぶことで、算数がどんどん楽しくなります。
小学生の算数が得意になるきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!