京の算数学問題#886
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「何時何分何秒?地球が何回回った時?」
こんなフレーズを子どもたちから聞いたことありませんか?私も学生時代に耳にしましたし、なんと親世代でもこのフレーズを知っている人が多いようです。長い伝統を持つ謎の言葉ですね。
今回は、この「地球が何回回った?」という問いに算数的な視点で答えを探ってみます!子どもたちとの会話のネタにもなるので、ぜひ参考にしてください。
地球の自転はどれくらいの速さ?
地球の自転速度は一定じゃない?
地球が生まれてから現在に至るまで、実は1日が24時間だったわけではありません。
地球が誕生した約45.5億年前、1日はわずか5時間ほどだったとされています。
その後、徐々に自転速度が遅くなり、6億年前には1日が約22時間、そして現在の24時間に近づきました。
このため、「地球が何回回った?」という問いに正確な答えを出すには、時間の変化も考慮しなければなりません。しかし今回は簡単に計算してみましょう!
仮にずっと1日24時間だったら?
地球の自転が現在の速度で一定だったと仮定すると、計算はとてもシンプルです。
計算式
- 1年は365.25日(うるう年を含む平均値)
- 地球の年数は約45.5億年
これを掛け算すると、
365.25 × 4,550,000,000 = 約1兆6600億回
つまり、地球は誕生してから今までに約1兆6600億回転したことになります!
天文学的な数字を楽しもう
このように膨大な数字が出てくると、大人でも驚きますよね。
これを子どもたちに伝えると、さらに面白い反応が見られます。
例えば、この記事を書いている2023年を例にして、少しだけ単純化してみます。
- 地球の誕生から現在までを46億年とします。
- 1年を365日として計算します。
計算式はこうなります:
365 × 4,600,000,000 = 約1兆6790億回
こんな大きな数字、子どもたちが興味津々で驚くこと間違いなしです。
子どもにどう伝える?
子どもたちがこのフレーズを投げかけてきたら、まずは一緒に計算してみるのがおすすめです。
ただ、数字が途方もなく大きくなるため、あくまで「概算」を楽しむことが大切です。
正確な計算を目指すのではなく、以下のポイントを伝えると良いでしょう。
- 地球は昔はもっと速く回っていた。
- 今は1日24時間だけど、昔は1日が5時間だったこともある。
- 地球が46億年回り続けた結果、数兆回も回転している!
これを伝えた後、実際に紙と鉛筆を使って一緒に計算してみると、算数の面白さを感じてもらえるはずです。
実際にやってみたら…?
私が子どもたちと一緒に計算してみた時の話です。
とある子どもが「何時何分何秒?地球が何回回った時?」とふざけて聞いてきたので、具体的な数字を出してみることにしました。膨大な数字が出た瞬間…
「なんやこれ!意味わからん!」
「もうこのフレーズ使わんわ…」
と、完全に驚きの表情(笑)。
まとめ:算数を楽しむきっかけに!
このフレーズをきっかけに、天文学的な数字や地球の歴史について学ぶ良い機会を作ることができます。
「何時何分何秒?地球が何回回った時?」
この問いには、シンプルな答えを出すだけでなく、地球の自転や歴史の壮大さを体感できる魅力があります。
子どもたちと一緒に楽しい算数の時間を過ごしてください!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾、油谷がお届けしました!
算数好きな子どもたち、大集合~!