京の算数学問題#881
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
私のところには勉強の相談だけでなく、「人の気持ちがわからない」という人生相談も寄せられます。
こういった悩みを持つ方と話していると、いくつかの共通点や原因に気づくことがあります。
今日は、私が実際に実践している方法をお伝えします。
特に、人と接する機会が多い指導者の方には役立つ内容かと思います。
そもそも「人の気持ち」を理解することは可能なのか?
まず、大前提として覚えておいてほしいことがあります。それは…
「人の気持ちを100%理解するのは不可能」
そう言ってしまうと元も子もないように感じるかもしれません。
しかし、多くの人は相手の思考をすべて読み取ったり、ピンポイントで相手が望む言葉をかけたりすることが「相手の気持ちをわかる」ということだと思い込んでいます。
しかし、私たちはあくまで「他人」であり、完全に他人の感情や思考を理解することはできません。
この事実を受け入れることが、無駄なプレッシャーを減らし、自然なコミュニケーションにつながります。
1. 傾聴の力を鍛える
人の気持ちを理解する第一歩は、相手の話をきちんと聞くことです。
傾聴に必要な3つの力
- 読解力:相手の言葉をそのまま理解する
- 分析力:言葉や表情の背後にある意図を探る
- 創造力:相手の状況や気持ちを想像する
言葉にすると難しそうですが、やるべきことはシンプルです。
「相手の話を最後まで聞き、先入観で判断しない」
途中で話を遮ったり、勝手に解釈したりするのではなく、まずは相手の言葉に耳を傾けることが大切です。
2. 固定観念を取り払う
人の気持ちを理解しようとするとき、意外と邪魔をするのが自分の固定観念です。
たとえば…
- 「若い子だからこう考えるはず」
- 「この人はこういうタイプに違いない」
こういった思い込みがあると、相手の本当の気持ちや意図を見失います。
固定観念を解消する方法
- 当たり前を疑う:自分が「当然だ」と思っていることこそ疑う。
- 違和感を受け入れる:自分の考えと違う相手の意見にも耳を傾ける。
固定観念を手放すのは簡単ではありませんが、意識的に練習することで徐々に身についてきます。
3. 「模倣トレーニング」で創造力を磨く
人間は模倣することで成長する生き物です。
相手の気持ちを理解するための効果的な方法として、「相手になりきる」というトレーニングがあります。
ものまね芸人をイメージしてみてください。
なんかわかる〜!似てる〜!と思えるのはしっかりとした観察眼があるからです。
模倣トレーニングのやり方
- 相手の立場になりきって考える。
「もし自分が彼(彼女)だったらどう感じるだろう?」 - 相手の表情やしぐさを真似してみる。
(たとえば、話している人の姿勢や口調を意識的に模倣する)
この練習を繰り返すことで、自然と相手の立場に立って考える力が身につきます。
指導者として生徒や保護者と接する際にも、この能力は大きな助けになります。
結論:練習すれば人の気持ちを理解する事ができる
「人の気持ちがわからない」という悩みを持つ方に共通するのは、過剰な期待や固定観念です。
まずは、「人の気持ちを完全に理解するのは無理」という事実を受け入れること。
その上で、傾聴や模倣トレーニングを実践することで、相手の意図をくみ取る力が少しずつ鍛えられていきます。
特に指導者として生徒や保護者と接する際には、これらの方法が非常に役立つはずです。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷がお届けしました!
このような悩みを抱える方は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に解決策を見つけていきましょう!