京の算数学問題#872
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算数学コラム
京都市中京区のアイデア数理塾油谷です。
教育の場にいると、生徒や保護者の方々、さらには指導者とも多くのご縁をいただく中で、「子どもに成長してほしい」という声をよく耳にします。
成長には、成績向上やスポーツでの成果、人への優しさ、あるいは心身の成長など、さまざまな形がありますが、それぞれに応じた関わり方が必要です。
今日は、私が考える「子どもが成長するためのサポート方法」をお伝えします。
成長の定義を明確にする
まず、「成長」とは何かを考えることが大切です。
辞書的には「育って成熟すること」とありますが、この「成熟」が何を意味するかは、関わる大人それぞれの考えによって異なります。
親として、あるいは指導者として「どんな大人に育ってほしいのか」を一度考えてみましょう。
その目標が明確になると、日々の関わり方も変わってきます。
できたことに目を向けるトレーニング
人間は、もともと欠点や課題に目が向きやすい生き物です。
これは本能的に「改善」を促し生存するための仕組みです。
しかし、今の子どもたちは情報過多の中におり、他人と比較しがちで自己肯定感が下がりやすい環境にいます。
こうした状況をふまえ、当塾では「できなかったこと」ではなく「できたこと」に焦点を当てる指導をしています。
些細な成長や変化に気づき、それを認めていくことで、子ども自身も自信を持ちやすくなります。
年齢に応じた声かけと接し方
よく「子どもを信頼して任せましょう」というアドバイスを耳にしますが、年齢や成長段階によって適切な関わり方は異なります。
例えば、小学校低学年の子どもには、シンプルで明確な指示が必要です。
「こうすると良くない」という教え方が効果的で、論理的に考えさせるよりも、良い行動と悪い行動を具体的に伝える方が理解が進みます。
一方、論理的な思考が芽生える小学校高学年から中学生には、自分で考えさせ、理解を深めるサポートが有効です。
選択の経験を増やす
子どもが成長していく中で、自己選択の経験を積むことは重要です。
選択することで責任感や自分の意志が育ちます。
例えば、「今日はどちらの道で帰る?」など、日常の小さな選択でも構いません。
この経験が積み重なると、やがて自分の人生における選択肢をしっかりと考えられるようになります。
関わるバランスを保つ
子育てにおいて重要なのは「バランス」です。
東洋哲学で言う「中庸」のように、叱りすぎず褒めすぎず、偏りのない関わり方が子どもの健やかな成長につながります。
叱るばかり、褒めるばかりではなく、適切な距離を保ち、良い調和を意識することが大切です。
これが、子どもにとって安心できる環境となり、成長を促します。
少しの工夫で子どもたちの成長が見違えるほど加速することがあります。
どうぞ参考にしていただければ幸いです。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾から油谷がお届けいたしました。