京の算数学問題#617
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
図形を書く時に必要な定規ですが、同じようにものさしという道具もあります。
算数の授業ではあまりものさしという言葉は使われないかもしれませんが実はこの2つにはちゃんと違いがあるのです。
今日はものさしと定規の違いについてお話をしていきます。
「定規」と「ものさし」の違いとは?
「定規」は直線を引くため、紙や布など物をカッター等で切る時に当てるもの
「ものさし」は物の長さをはかるものです。
ですから学校で平面図形を書く時に用いるのは線を引くことが必要なので定規なのです。
また、歴史は「ものさし」の方が圧倒的に古く、古代メソポタミア文明で稲穂や牛の角の長さなどを基準とし長さを測っていたそうです。
いわゆる単位の始まりです。
一方の「定規」は古代ギリシャでの作図において使われており、日本には7世紀の測量技術の伝来に伴い伝わってきたという説があります。
定規はなぜ15cmと30cm?
私たちに馴染みのある定規は15cmですよね。
ですが本来の定規は30cmでした。
これは金尺という建築の尺度として用いられてきた単位が基準で、一尺約30cm〜33cmほどだったということから由来しています。
15cmが主流になっているのは最近になってからなんですね。
定規から生まれた「杓子定規」という言葉
杓子定規とは、融通のきかないやり方や態度のことを言います。
杓子とはご飯や味噌汁を入れるためのしゃもじやおたまのことを指します。
ただ、昔のしゃもじやおたまの柄は曲がっていました。
その曲がっている柄を無理やり定規として使おうとしたことから、融通がきかないという意味で杓子定規が使われるようになりました。
こうやって日常の疑問を調べてみると面白いですよね^^
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!