京の算数学問題#508
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
阪神があれのあれを達成し、ドラフトも終わり野球もひと段落。
私も毎週草野球をやっているのですがようやく来週でシーズンがおわります。
実は私それなりに長く野球をやっておりまして、大学時代から本格的に投手に転向し、社会人でも続けています。
マウンドから打者を見ると近くもなく遠くもなく絶妙な距離だなーと毎回思うのですが、ふとなんで「18.44m」なんだろうと思ったので調べてみました。
今日はそんなお話し
・元々は下手投げのみのルールだった!?
今ではオーバースローやサイドスロー、むしろアンダースローは希少種となっていますが、かつてのベースボールはアンダースローのみがルールでした。
さらにバッターは投手へ投げる場所の指定ができたというのです。
なので、マウンドからの距離は18.44mではなく、45フィート(13.716m)でした。
歴史的にはいかに打てるか!?というのが醍醐味だったようで、1872年にスナップスローが可能となり、1881年に投手と打者の距離が45フィートから50フィート(約15m)へ変更となりました。
スナップスローにより投手有利となったためでしょう。
1882年にはサイドスローが解禁され、ついに1884年オーバースローが解禁されます。
そして、1887年に打者によるコース指定ができなくなりました。
それでも15mは近いもので、なんとプレー中にデッドボールを受けた選手が亡くなってしまうという大事故が起こりました。
そのため1893年にマウンドからホームの距離が50フィートから60フィートへと変更となることが決まりました。
・きっかけは勘違いから!?
1893年に50フィートから60フィートへと変更となった際に、記録する人が60.6フィートと読み間違えて記録をしてしまい、現在の60.6フィート(18.44m)となってしまったというのが最も優良な説だとのことです。
・世界最速は177km/h!
世界最速は元キューバ代表の選手だったアロルディス・チャップマン投手の177km/hでした。現在はテキサスレンジャースに所属しています。
ちなみに日本人最速は千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手と来季の去就が注目されている今年のア・リーグMVP大谷翔平投手で165km/hを記録しました。
勘違いから始まった18.44mという数字が今もまだ使われ続けているというのは何か科学的ではない面白さを感じます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!