言語の面白さ「気をつけてね」というと事故率が下がる 京の算数学#144

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算数学コラム

良く僕も小さい頃に「気をつけてね」と送り出されていた。

ちなみに僕の家族は全員が超がつくほど心配性で、目の前で安全を確認できないと不安になるタイプの人です。

今日は心理学的な視点でお子様への声かけを考えていきたいと思います。

ダブルバインド

ダブルバインドとは日本語で「二重拘束」を意味します。

つまり、2つの矛盾した命令を他人からされると脳内が混乱し精神的にストレスがかかっている状態のことです。

例えば、「怒らないから正直に言いなさい!」と叱ったとします。

お子さんは正直に話したら「なんでそんなことしたんだ!」とめちゃくちゃ怒られました。

この時子どもの脳内では「怒らないから言った」「言われたら怒られた」という矛盾が生じています。

他にも、「勉強しなさい!」と言った直後に「ちょっと夕飯の準備手伝って!」と言う事も同様です。

頭が混乱しわけがわからなくなります。

ここからわかるのは言葉がストレートにその人の脳内に定着してしまう事がわかります。

これを暗示と言います。

通常ダブルバインドはマイナスの意味で用いられる事が多いのですが、心理学の権威ミルトンエリクソンは、エリクソニアダブルバインドというテクニックを開発しました。

「どうしたら良くなると思う?」

→つまり【良くなる前提】で話をするという事です。

例えば、今勉強する?それともご飯食べてから勉強する?と言った声かけです。

これは勉強する事が前提になっています。

「気をつけてね」を言うと事故率が下がる

実は統計で気をつけて行ってらっしゃいは事故率を低下させたと言うデータがあります。

これには、気をつけるという前提が入っているので、その子なりに気をつけるモードに切り替わるというメカニズムです。

ですが、これを超心配性の子どもにやってしまうと、どうなるでしょうか?

ただでさえ気をつけている子がさらに気をつけます。

そうするとストレスしかたまりませんよね。

つまり逆効果を生んでしまうんです。

その子がどんな性格なのか?を見極めて言葉の前提を考える。

これぞ心理学って感じですね^^

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

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