今日の問題#094
今日のコラム
中学生でなぜ数学が苦手になるのか?
数学は哲学だから
中学数学といえば以前の記事でも書きましたが、高校数学への移行期間のような立ち位置の科目で、小学生の時は算数だったのが中学生では数学に名称まで変わります。
名称が変わるということは目的が変わり、今まで基礎的な定理や計算方法をできれば良かった1問1答方式の算数から数字とはなんぞやという概念的かつ抽象的な哲学チックになってくるのが数学です。
だからこそイメージがしづらく、俯瞰能力が成熟に向かうのが14歳と言われていることからもいかに多角的な柔軟なものの見方が難しいかがわかります。
(文章読んでても大人でも難しい、、、^^;)
未知の定期テスト対策が難しいから
テストは習熟度の確認のためのものです。
小学生の時のテストは各単元ごとに行われますので、テストの範囲を予想しやすいので対策が立てやすいです。復習にもなりますし定着もしやすいですが中学生になると定期テストは年に6回しかありません。学校によっては小テストや休み明けテストなどで補っている場合が多いですがなんせ単元が複数に及びますのでテスト範囲はわかっても予測ができないのです。だからこそ結果に結びつきにくいですし、小学生の時当たり前のように80点以上取っていた生徒でも中学生になって60点以下しか取れなくなることも良くあります。
小学生の80点と中学生の80点は全然違うんです。
でも生徒本人は同じに捉えてる事が多いので当然落ち込みますよね^^;
数学を100%理解しようとしているから
算数はあくまで基礎の基礎の基礎ぐらいの立ち位置なので、足し算ができるか?とか理論では無くこういうものだ!という要素が強いです。
ですが、数学は概念です。もちろん科目としての答えはありますが、発明であり哲学なので定理として納得できないもやもやした部分も当然あるものなんです。
- はインドで発明されたと言われていますが、ある文献には中国で0の定義が発見されたという記述もあります。当時最先端がヨーロッパだったのですが、ヨーロッパでは「0」という「無」の概念が宗教上なかったので、「0」を提唱した学者さんが捉えられたり処刑されたりしていました。これが数学が哲学と言われる理由です。
ですから人の考え方なので100%理解出来るものでも無いのです。
なので、割り切って1問1答のようにこういうものだ!と割り切る事も必要なのです。
80%理解して20%自分で使い方を見つけていかないと本当の数学力は身につきません。
数学的思考は全ての教科にも通用しますし、社会に出た時にすごく重要な能力です。数学を通して良い循環を生み出していけたらいいですね!
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