京の算数学問題#790
アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
学習の効率を下げる「便利すぎる環境」
現代では、学習が便利になる一方で、効率が低下しているという問題があります。
特に、スマートフォンなどのデジタルツールの使用がその一因です。
例えば、英単語をスマホで簡単に調べることができますが、これは学習効率を低下させる要因となり得ます。
なぜなら、紙の辞書を使う際には、調べている最中に他の単語も目に入るため、記憶力が強化されるからです。
脳の仕組みと学習効率
脳には「海馬」という記憶に関わる部分があり、「生きるために必要なものは覚える」という特徴があります。
しかし、便利なツールを使うことで、脳が「生きるために必要」と認識する機会が減り、記憶の定着が阻害される可能性があります。
九九が大人になっても覚えられているのは、何度も繰り返し使ってきたからです。
便利ツールは、適切に使いこなすことが重要です。
忘却曲線と復習の重要性
「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか?
これは、学習した内容が時間とともにどれくらい忘れられていくかを示したグラフです。
脳は基本的に「忘れる」ようにできているため、復習を行わないと学習内容は定着しません。
効果的な復習方法として、覚えた内容を24時間後に10分程度復習することが推奨されます。
例えば、授業で学んだ内容を翌朝10分ほど見直すだけで、記憶の定着率が格段に上がります。
効率的な学習のための読書術
読書が苦手な方でも、少しの工夫で効率よく読むことができます。
その方法の一つは、「目次を見て、あらすじを把握し、全体をざっと読む」というものです。
この方法は教科書にも応用可能です。
教科書を一度全体的にざっと目を通すことで、次の授業で「聞いたことがある」という状態を作り出し、学習の定着率が向上します。
学習効率を上げる3つのポイント
学習効率を上げるためには、以下の3つのポイントが大切です。
1.便利ツールとの付き合い方を考える
便利すぎる環境に慣れてしまうと、学習の効率が下がります。
適切にツールを使いこなしましょう。
2.習った内容は24時間後に10分復習する
エビングハウスの忘却曲線に基づき、24時間後に短時間の復習を行うことで、記憶の定着を促進します。
3.教科書を一旦ざっと読んでみる
教科書を最初に全体的に把握し、その後ゆっくりと読むことで、予習効果を高め、学習効率を向上させます。
この3つの方法を取り入れて、学習効率を最大限に引き出しましょう。
効率的な学習習慣を身につけることで、成績向上や目標達成に一歩近づくことができます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!