算数が苦手な子の“考えてる時間”の正体 止まっているようで止まっていない 京の算数学#1307

京の算数学問題#1307

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算数学コラム

算数を見ているとき、こんな場面はありませんか?

  • じっと黙っている
  • 手が止まっている
  • 何も書かずに考えている

大人から見ると、

「考えてないのでは?」
「分からなくて止まってる?」

と思ってしまいます。

でも、算数が苦手な子のこの時間、実はとても大事な時間です。


①「考えてる時間」は、頭の中が忙しい

算数が苦手な子ほど、
問題を前にすると頭の中でこんなことが起きています。

いわば頭の中で同時進行が行われパニック状態です。

  • 問題文をもう一度思い出す
  • どの数字を使うか考える
  • 足し算?引き算?で迷う
  • 前にやった似た問題を探す

これを、一つずつゆっくり処理しています。

一つずつ処理をしている最中に声をかけられるとパニックが助長され余計にわからなくなります。

②「止まっている」のと「考えている」は違う

見た目は同じでも、中身は全然違います。

本当に止まっている状態

  • 何をしていいか分からない
  • 不安で動けない
  • 失敗が怖い

考えている状態

  • 手順を思い出そうとしている
  • どこから始めるか探している
  • 間違えないように慎重

算数が苦手な子かつ塾に来ている生徒ほど、後者がとても多いです。
そもそも塾に来ているわけですから苦手ながらもなんとかしようという意思はあるのです。

③なぜ時間がかかるのか

算数が得意な子は、

  • 問題の型をすぐ思い出す
  • 次の動きが決まっている

一方、苦手な子は、

  • 毎回「これで合ってる?」と確認
  • 一つ一つ確かめながら進む

これは能力差というよりは経験の差です。

考えた回数が増えるほど、この時間は少しずつ短くなります。

④大人が一番やってしまいがちなこと

考えている時間に、つい言ってしまうこの一言。

「まだ?」
「分かった?」

これを言われると、子どもの頭の中はこうなります。

  • 急がなきゃ
  • 間違えたら怒られるかも
  • 考えるのが怖くなる

結果、考えるなくなってしまうこともありえます。

⑤「考えてる時間」を見分けるヒント

本当に考えているかどうかは、ここを見ると分かりやすいです。

チェックポイント

  • 目が問題文に向いている
  • 数字や式を指でなぞっている
  • 小さくつぶやいている
  • 消して書き直そうとしている

これがあれば、ちゃんと考えています。

⑥家庭でできる、ちょうどいい関わり方

全部待つ必要はありません。

おすすめはこの順番

  1. 少し待つ(10〜20秒)
  2. それでも動かなければ「どこまで分かった?」と聞く
  3. 答えではなく、考えを聞く

これだけで、考える流れを止めずに済みます。

⑦この時間を大切にした子は、あとで伸びる

低学年のうちは、この「考えてる時間」が長い子ほど、

  • 文章題に強くなる
  • 図や式を使えるようになる
  • 中学年以降で伸びる

ケースがとても多いです。

最後に

算数が苦手な子の「考えている時間」は、

止まっている時間ではなく、力をためている時間

早く答えが出ないのは、怠けているからではありません。

考え方を、一生懸命探している途中です。

その時間を、少しだけ信じてあげる。

それが、算数との距離を縮めるいちばんの近道です。


アイデア数理塾より

アイデア数理塾では、

  • 考えている時間を遮らない
  • 途中で答えを言わない
  • 試行錯誤を評価する

ことを大切にしています。

「遅い」よりも、
「考えているかどうか」

そこを一緒に見ていく教室です。

京の算数学 解答#1307

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