京の算数学問題#1233

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算数学コラム
「これ、どうしてこうなると思う?」
と聞いた瞬間、子どもがスッと黙ってしまう…。
そんな経験、ありませんか?
決してやる気がないわけでも、反抗しているわけでもありません。
実は、「黙る子」には、“自分の考えをどう言葉にしていいかわからない”という背景があるんです。
今日は、そんな子どもの考えをやさしく引き出す“対話のコツ”をお伝えします。
なぜ「質問されると黙ってしまう」の?
子どもが黙る理由には、いくつかの“心理的な壁”があります。
① 「間違えたくない」不安
子どもは、親の前では特に「正しく答えなきゃ」と思いがち。
そのため、自信がないときは黙ってしまうのです。
対策
「合ってなくてもいいよ」
「考え中のことを聞かせて」
と、“正解を求めない空気”をつくりましょう。
② 「考える時間が足りない」
大人のテンポで質問すると、子どもは答える前に焦ってしまいます。
対策
質問のあとに、3秒〜5秒の“間”を置く。
「ゆっくりでいいよ」と伝えるだけで、子どもは安心して考えられます。
③ 「言葉にする練習が足りない」
「頭の中では考えているけど、言葉にできない」タイプの子も多いです。
対策
「こういうことかな?」と親が代弁してあげるのもOK。
少しずつ自分で言葉にする力を育てていきましょう。
子どもの考えを引き出す“3つの会話テクニック”
テクニック① 「Yes/No」で終わらない質問をする
「わかる?」「できた?」では、
「うん」「ううん」で終わってしまいます。
代わりに、“開かれた質問”に変えてみましょう👇
例)
×「わかった?」
→ ○「どこまでわかった?」
×「できた?」
→ ○「どうやって考えたの?」
コツ:
答えが一つじゃない質問の方が、子どもの思考を引き出します。
テクニック② 「考えの途中」をほめる
多くの子どもは、“答えが合っていないとダメ”と思っています。
でも、考えている過程をほめることで、思考が育ちます。
💡 例)
「そこまで気づけたのすごいね」
「そういう考え方もあるね!」
考えを途中で認めてもらえると、
「話してもいいんだ」と感じて、自然に口を開くようになります。
テクニック③ 「言葉+絵」で考えを整理させる
言葉にするのが苦手な子には、
紙に書かせたり、絵を描かせたりするのも効果的です。
👩👦「どう思ったか、絵でもいいよ」
👦(図で説明しながら)「ここがこうだから…」
言葉を補うツールがあることで、
“話すこと”へのハードルが下がります。
親の「聴き方」で、子どもの考えは変わる
子どもの考えを引き出すとき、
大切なのは「聞く」ではなく「聴く」こと。
- 否定せず、まず受け止める
- 最後まで話をさえぎらない
- 「そう思ったんだね」と共感を伝える
これだけで、子どもは「聞いてもらえた」と安心します。
安心があるからこそ、思考が外に出てくるのです。
京都市中京区・アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
「考えを言葉にする力」を育てる対話型授業を行っています。
- 答えより“考え方”を大事にする
- 間違いを責めずに“思考の過程”を引き出す
- 対話を通して、自分の考えを整理する練習
「黙っちゃう子」が「自分の言葉で説明できる子」に変わっていく瞬間を、
たくさん見てきました。
まとめ
- 黙ってしまうのは「間違えたくない」「考える時間がない」サイン
- 正解よりも“考えの途中”を認める声かけが大切
- Yes/Noでは終わらない質問で、思考を引き出す
- アイデア数理塾では、対話で“考える力”を育てる授業を実施中
京の算数学 解答#1233




