京の算数学問題#1232

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算数学コラム
「わかった!」
勉強中、子どもがそう言うと、親としてはホッとしますよね。
でも実は、その「わかった」は
“本当に理解した”ではなく、“なんとなく納得した”だけのことも多いのです。
今回は、子どもの“わかったつもり”を見抜いて、
本当の理解を育てるための「質問のしかた」と「説明の習慣」を紹介します。
“わかったつもり”ってどんな状態?
子どもが「わかった!」と言うとき、
実際には3つのパターンがあります。
見たことがあるから“わかった気”になっている
→ 前に似た問題を解いた経験から、内容を理解したと錯覚。
答えが出た=理解したと思っている
→ 「正解した=理解した」と勘違いしているケース。
説明できないけど雰囲気で納得している
→ 意味を整理せず“感覚的に理解したつもり”になっている。
どれも“わかった気”になっているだけで、
実際には頭の中で整理しきれていない状態なんです。
「わかった!」のあとが大事
説明させることが“理解の定着”につながる
「わかった!」のあとに、
「じゃあ、どうしてそう思ったの?」
「同じ問題が出たら、どうやって解く?」
と聞いてみてください。
この“説明する”という行為が、理解を深める最強の方法なんです。
なぜなら、人は説明するときに初めて自分の理解の穴に気づくから。
ポイント
- 説明できる=理解している
- 説明できない=まだ整理しきれていない
たとえば、算数の問題で「わかった!」と言ったときも、
「どうしてその式を選んだの?」
「違う方法でもできるかな?」
と聞いてあげることで、
“理解を自分の言葉で再構築する”力が育ちます。
家庭でできる!“わかったつもり”を防ぐ質問術3選
質問① 「どうやって考えたの?」
正解・不正解ではなく、
考え方そのものに注目して質問してみましょう。
👩👦「どうやってこの答えにしたの?」
👦「うーん、なんとなく…」
👩👦「じゃあ、前に解いた問題とどこが似てる?」
「考えたプロセス」を言葉にすることで、
子どもは自分の理解を“外から見直す”ことができます。
質問② 「この問題を○○に説明するとしたら?」
人に教えることは、理解の最高レベルです。
👩👦「この問題を、友だちに説明するならどう言う?」
👦「えーと、まずここを足して…」
自分の頭の中を整理しながら話すことで、
理解の抜けや思い込みに自然と気づけます。
コツ
兄弟・ぬいぐるみ・お母さんでもOK!
「説明の相手」がいると、学びが深まります。
質問③ 「もし条件が変わったら、どうなる?」
応用問題が苦手な子に効果的なのがこの質問。
「もし数字が2倍になったらどうなる?」
「もし長さじゃなくて重さの話だったら?」
こう聞くことで、子どもは
“公式を覚える”から“考え方を理解する”へステップアップできます。
ポイント
「違う角度から考える」経験が、思考力を伸ばします。
「説明させる」ことは、責めることではない
「説明してみて」と言うと、
「間違い探しされる」と感じる子もいます。
大事なのは、“確認”ではなく“共有”のスタンス。
「一緒に考えてみよう!」
「どういう考え方をしたのか聞きたいな」
このように、安心して話せる空気をつくることがポイントです。
コツ:
説明を聞くときは、うなずく・ほめる・つっこまない。
間違いも「おしいね」「そこまで気づいたのすごいね」と認めましょう。
“説明できる子”は“自分で考えられる子”になる
説明できるようになると、
子どもは自然に「自分の頭で考える力」を身につけます。
- 何を理解していて、何がわからないかを自分で把握できる
- 答え合わせより、“考え方”を大事にできる
- 勉強を「自分のもの」にしていける
つまり、「説明できる子」は、
“考える力を言葉にできる子”なんです。
京都市中京区・アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
子どもたちが「説明することで学ぶ」スタイルを大切にしています。
- 「わかったつもり」を見抜く対話型授業
- 自分の考えを言葉で整理するトレーニング
- 安心して発言できる少人数クラス
“教えるように話す”ことを通して、
子どもたちは本当に理解する喜びを実感しています。
まとめ
- 「わかった!」のあとに説明させることで、理解が深まる
- “説明できるかどうか”が理解の本当の指標
- 質問は「どう考えたの?」「どう説明する?」の2軸で
- アイデア数理塾では“わかったつもり”を“本当の理解”に変える授業を実施中
京の算数学 解答#1232




