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京の算数学問題#1194

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
子どもの「思考力を伸ばしたい」と感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。
思考力と聞くと「難しい問題を解ける力」と思いがちですが、実際には 自分の意見を持ち、それを筋道立てて説明する力 のことを指します。
そこで家庭で手軽にできる方法の一つが 「家庭内ディベート」 です。今日はその魅力と実践のコツをご紹介します。
なぜ家庭内ディベートが思考力を伸ばすのか?
ディベートと聞くと「討論会」のようなイメージがありますが、家庭で取り入れるのはもっとシンプルです。
例えば夕食の時間に、こんなテーマを投げかけてみてください。
- 今日の晩ごはん、からあげとカレーどっちがいい?
- 学校の宿題は朝にやるのと夜にやるの、どっちが効率的?
- 運動と勉強、将来役立つのはどっち?
このようなテーマを親子で話すことで、子どもは次の力を鍛えることができます。
- 理由を考える力:「なんとなく」ではなく、根拠を言葉にする力。
- 相手の意見を聞く力:自分と違う考えを受け止める練習。
- 柔軟に考える力:新しい視点を取り入れて考えを変える経験。
実践のコツ
ただ「どっちがいい?」と聞くだけでは、会話が終わってしまうこともあります。家庭内ディベートを効果的にするには、次の工夫がおすすめです。
- テーマは身近なものにする
「将来の税制改革」ではなく「遊園地と動物園どっちが楽しい?」くらいが最適。 - 時間を決める
長すぎると疲れるので、3分~5分程度で切り上げる。 - 勝ち負けをつけない
「意見を言えたこと自体がすごい」と肯定することが大切。 - 親も本気で参加する
「なるほど、そういう考え方もあるね」と親自身が楽しむ姿勢を見せる。
学習へのつながり
算数や数学でも「考えを説明する力」は欠かせません。
例えば文章題では「なぜその式を立てたのか」を説明できる子とできない子では理解の深さが大きく違います。
家庭内ディベートを通じて「言葉で説明する習慣」が育つと、
- 問題の解き方を整理する
- 自分の考えを図や式にまとめる
- ミスを見直す際に自分で説明して気づく
といった学習面での力に直結します。
アイデア数理塾の取り組み
当塾でも「ただ答えを出す」のではなく、「どうしてその答えになるのか」を子ども自身に説明してもらうことを大切にしています。
これはまさに家庭内ディベートと同じ考え方で、言葉で考えを表現することが思考力を鍛える と信じているからです。
家庭でも塾でも「自分の考えを言葉にする習慣」を持つことで、子どもたちは学習に主体性を持ち、自信を深めていきます。
まとめ
家庭内ディベートは、特別な準備も教材も必要ありません。
夕食やおでかけの会話の中で、親子がちょっと意見を交わすだけで、子どもの思考力はぐんと伸びていきます。
「考えを持つこと」も「人と違っていいこと」も、家庭だからこそ安心して練習できます。
ぜひ今日から、親子で気軽にディベートを楽しんでみてください。
京の算数学 解答#1194
