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京の算数学問題#1151

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「なかなか宿題を始めない」
「鉛筆を持っても手が止まっている」
「やり始めてもダラダラして時間ばかりかかる」
保護者の方から、このようなご相談をよくいただきます。
宿題をダラダラするのには、子どもなりの理由があります。頭ごなしに叱るよりも、ちょっとした声かけで状況は変わっていきます。
今日は、宿題をダラダラしてしまう子への効果的な声かけと、その背景について解説します。
1.子どもが宿題をダラダラするのはなぜ?
まずは「なぜ集中できないのか」を理解することが大切です。
- 量が多すぎて「できない」と思っている
- 勉強より遊びが楽しいと感じている
- やる意味がわからないからモチベーションがない
- 自分のペースを乱されるのが嫌
多くの場合、「やらない子」ではなく「やり方がわからない子」なのです。
だからこそ、叱るより「やれる気持ち」を引き出す声かけが効果的になります。
2.「早くやりなさい!」は逆効果
つい言いたくなる「早くやりなさい!」という言葉。
でもこれは子どもにとって「命令」になってしまい、やる気を失わせることが多いです。
子どもは「自分で決めた」という感覚があると行動しやすいもの。
そこでおすすめなのが「問いかけ型」の声かけです。
3.宿題を始めさせる効果的な声かけ例
① 選択肢を与える
「今すぐやる?それともご飯のあとにやる?」
→ 子どもに選ばせることで「やらされている」から「自分で決めた」に変わります。
② 時間を区切る
「国語のドリル、10分だけ一緒にやってみようか」
→ 「全部終わらせなきゃ」と思うと負担ですが、「10分ならできる」と感じやすくなります。
③ 小さな達成を認める
「漢字1ページ終わったね!集中できてたよ」
→ 量ではなく“取り組んだこと”を認めると、次のステップに進みやすいです。
④ 遊び心を入れる
「タイマーで5分間チャレンジしてみる?」
「ママと同じ問題をやって競争しようか」
→ ゲーム感覚にすると「やらされる」から「やりたい」に変わります。
4.ダラダラ防止のための環境づくり
声かけだけでなく、環境面の工夫も大事です。
- テレビやスマホの電源を切る
- 学習スペースを整える(余計なものを置かない)
- 宿題の時間をあらかじめ決めておく
- 終わった後に「自由時間」が待っている仕組みをつくる
「終わったらゲームしていいよ」ではなく、「終わったら家族でおやつにしよう」など、ポジティブなご褒美が効果的です。
5.親のイライラを減らす工夫
保護者自身がイライラしてしまうと、子どもにも伝わり逆効果になります。
- 宿題の丸つけはすぐではなく、子どもが寝た後でもOK
- 完璧を求めすぎず「できた部分」を見つけて褒める
- 「宿題を通じて自分で考える力を育てている」と視点を変える
「今日も全部やらせなきゃ!」という気持ちを少し緩めるだけでも、声かけが柔らかくなります。
まとめ
宿題をダラダラするのは「怠け」ではなく「やり方がわからない」だけ。
子どもに「自分で決めた」「少しずつできた」という体験を積ませることが一番の近道です。
- 選択肢を与える
- 時間を区切る
- 小さな達成を認める
- 環境を整える
この4つを意識するだけで、子どもの宿題タイムはぐっと変わります。
アイデア数理塾では、家庭での声かけや学習環境づくりも一緒にアドバイスしています。
「勉強の習慣がなかなか身につかない」とお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。
京の算数学 解答#1151
