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京の算数学問題#1150

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
家庭で子どもが勉強するとき、「きょうだいがいるから集中できない」という声を保護者の方からよく聞きます。
小学生のうちは特に、同じ部屋で学習することも多く、音や動きに気を取られやすいのが現実です。
今回は、きょうだいがいる家庭ならではの勉強スペースの工夫についてお伝えします。
1.まずは「一人一席」をつくる
リビング学習が主流になっていますが、同じテーブルで横並びになるとどうしても「兄弟ゲンカ」「ついおしゃべり」になりがちです。
そのため、リビングの一角でもいいので 「自分専用の学習スペース」 をつくることをおすすめします。
- 小さな折りたたみ机を活用
- 本棚の横にカラーボックスで仕切りをつくる
- ダイニングテーブルでも“座る位置”を固定
「ここは自分の席」という意識が芽生えるだけでも、集中力が変わってきます。
2.仕切りを工夫して視界を遮る
子どもは目に入るものに気を取られやすいです。
きょうだいの手の動きやプリントを見ると集中が切れてしまいます。
そこで役立つのが 簡易的な仕切り。
- 100均のボードやブックスタンドを使って「ミニ壁」をつくる
- 画用紙や段ボールで「視界カバー」を作成
- 勉強のときだけ立てられる折りたたみパーテーション
「見えない」ことで、余計な刺激を減らすことができます。
3.時間をずらすのも有効
同時に勉強しようとするとケンカや気の散り合いが起こりやすいもの。
あえて時間をずらすのも一つの方法です。
- 上の子は夕方、下の子は夜の食後
- 先に宿題する子と、後でまとめてやる子
- 学習タイムと遊びタイムを交互に設定
兄弟の性格や生活リズムに合わせて、柔軟にスケジュールを工夫しましょう。
4.音環境の工夫で集中力アップ
きょうだいが話している声やテレビの音は大敵です。
完全な静寂は難しくても、「音の質」を変えるだけで集中しやすくなります。
- BGMに自然音や環境音を流す
- 耳栓や子ども用ヘッドホンを活用
- 家族みんなで「勉強の時間はテレビを消す」ルールを決める
「静かにして!」と叱るよりも、仕組みをつくってあげる方がうまくいきます。
5.兄弟で“役割”を持たせる
兄弟で同じ空間にいるとどうしても「競争」や「干渉」が生まれます。
これを逆手にとって「役割」に変えると、ポジティブに働きます。
- 上の子が下の子の宿題を見てあげる(教えることで理解も深まる)
- 下の子が「タイムキーパー」になって勉強時間を管理する
- お互いに「今日やることリスト」を発表し合う
「敵」ではなく「仲間」として関わらせると、家庭学習の空気がぐっと良くなります。
6.保護者のサポートは“公平に”
兄弟がいる家庭では「お兄ちゃんばっかり見てもらっている」「妹の方が甘やかされている」と感じやすいものです。
その不公平感がケンカや集中の妨げになります。
サポートの仕方を工夫しましょう。
- 順番を決めて見る
- 声かけは同じ回数を意識する
- 「どちらかだけ」ではなく「二人ともできたこと」を褒める
子どもにとって「自分も大切にされている」という安心感が集中力につながります。
まとめ
きょうだいがいる家庭での勉強スペース作りは、
- 一人一席をつくる
- 視界や音の工夫をする
- 時間や役割を調整する
がポイントです。
「兄弟がいるから集中できない」ではなく、
「兄弟がいるからこそ学び合える環境」へ変えていくことが大切ですね。
私たちアイデア数理塾でも、家庭での学習環境づくりを含めてサポートしています。
ぜひ一度ご相談ください!
京の算数学 解答#1150
