京の算数学問題#934
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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
小学校の算数で「苦手なところはどこ?」と聞くと、よく挙げられるのが単位変換です。
たとえば、kmをcmに直したり、LをmLに直す…こういったよく使う単位は覚えやすいですね。
でも、「こんなの日常で使わないよ!」と思うような特殊単位も多くありますよね。
今日は、そんなちょっと不思議な単位たちを楽しく紹介していきます!
「これ何に使うの?」と思いながら読んでみるだけでも面白いですよ♪
1. チョコで覚える「1ダース」
皆さんは「1ダース=12個」というのをどこで覚えましたか?
私の場合、森永製菓の「DARS(ダース)」というチョコレートのCMがきっかけでした。
「12個だからダースです!」というフレーズが耳に残り、小学生の頃に自然と覚えていました。
実は「ダース」という言葉は英語のdozen(ダズン)から来ていて、12進法の名残なんです。
時計の短針(12時間制)や1年の12カ月、さらに鉛筆や野球ボールが1ダース(12個)単位で売られているなど、実は意外と身近に使われている単位なんですよ!
2. 面積で使う「ヘクタール」と「アール」
「ヘクタール」や「アール」という単位も、学校で習ったけれどピンとこない人が多いですよね。
簡単に説明すると、以下のようになります:
- 1ヘクタール(ha) = 100m × 100m = 10,000㎡
- 1アール(a) = 10m × 10m = 100㎡
日本では土地の面積を測るときに使われる単位です。
たとえば、学校の校庭の広さや田んぼの面積を表すときに使われます。
1㎡や1km²では大きすぎたり小さすぎたりするので、その間を埋める便利な単位として生まれました。
少し覚えにくいですが、土地や面積に関わる仕事をする上では役立つこと間違いなしです!
3. 「デシリットル」って何リットル?
1L(リットル)= 10デシリットル(dL) です。
でも、「デシリットル」という単位、普段ほとんど耳にしませんよね?
実際、現代ではあまり使われない単位のひとつです。
ただし、一部の農業や種の量を測るときなど、特殊な場面で活躍することがあります。
単位を覚えることは、使う・使わないに関わらず「いろんな測り方があるんだ!」という柔軟な思考を育てる大切な学びです。
「こんな単位があるんだ!」くらいの気持ちで知っておくと面白いですよ。
4. 【番外編】テンガロンハットって何ガロン?
テンガロンハットと聞くと、カウボーイが被っている帽子をイメージする方が多いと思います。
この「テンガロン」も実は単位なんです!
1ガロン = 約3.785L。
つまり、テンガロン = 10ガロン = 約38L です。
ですが、実際に帽子に38Lもの水は入りません(笑)。
名前の由来には諸説あり、「水を10ガロンすくえるほど丈夫な帽子」という説や、スペイン語で「リボン付きの帽子」を意味するgalónが語源だという説があります。
どちらにしても、面白いエピソードですね!
5. なぜ「無駄な単位」を覚えるの?
「こんな単位、日常で使わないのに覚える必要あるの?」と思うかもしれません。
でも、単位は世界中で人々の生活を便利にするために生まれました。
日本で使う単位と海外で使う単位が異なるのは当たり前ですし、単位を学ぶことで多様な物の考え方や測り方を知ることができます。
また、単位を学ぶ過程で「物事を整理して考える力」や「柔軟な思考力」が養われます。
今は無駄だと思っていても、将来「役立った!」と感じることがあるかもしれませんよ。
まとめ
今日は算数で習う「ちょっと特殊な単位」についてお話ししました。
- 1ダースは12個で、実は身近に使われている
- ヘクタールやアールは土地の面積を測るときに便利
- デシリットルやガロンなど、普段使わない単位もある
単位は一見地味な学びに思えますが、知れば知るほど面白い発見があります!
お子さんと一緒に「これは何の単位だろう?」と考えてみるのも楽しいですよ。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けしました!
算数好き、あつまれ〜!