数学コラムの目次
- 1 京の算数学問題#1260
- 2 アイデア数理塾はこちら
- 3 算数学コラム
- 3.1 タブレット学習のいちばんの弊害は「考える量が減る」こと
- 3.2 弊害2:記憶の定着が浅くなる
- 3.3 弊害3:集中力が途切れやすい
- 3.4 弊害4:読む力が鍛わりにくい
- 3.5 弊害5:自分で「工夫する力」が育ちにくい
- 3.6 タブレット学習は「悪」ではなく、使い方次第でかなり伸びる
- 3.7 タブレットは「反復用」。理解は紙で行う。
- 3.8 タブレット学習は「15〜20分」で区切る
- 3.9 答えを見る前に「自分の考え」を紙に書く
- 3.10 親が見るのは「時間」ではなく「質」
- 3.11 紙と組み合わせて「定着チェック」をする
- 3.12 タブレット学習は“悪者”ではなく“道具”
- 3.13 京都市中京区・アイデア数理塾では
- 4 京の算数学 解答#1260
- 5 おすすめの算数学ブログ
京の算数学問題#1260

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
最近、保護者の方からよく聞くのがこの相談です。
「タブレット学習って便利だけど、本当に身についてるの…?」
「楽そうだから逆に心配です」
「紙の勉強とどっちがいいんでしょう?」
タブレット学習はとても便利ですが、
“万能ではありません”。
メリットの裏には、はっきりと デメリットや弱点 もあります。
今日は、塾でたくさんの生徒を見てきた立場から
タブレット学習の“落とし穴”と
“どう使えばちゃんと伸びるのか”をわかりやすくまとめます。
タブレット学習のいちばんの弊害は「考える量が減る」こと
タブレット教材は
・自動で丸つけ
・ヒントがすぐ表示
・答えまでの道筋が見える
など、学習を助ける仕組みが多いですよね。
便利なのですが、その反面、思考が深まる前に“答えが手に入る”
これが最大の問題です。
- ちょっと考えて分からなければヒントを開く
- 図が自動で出てくるので、自分で描かなくなる
- 文章を飛ばし読みしても正解にたどりついてしまう
結果として、「理解したつもり」 が増えてしまうんです。
弊害2:記憶の定着が浅くなる
タブレット学習はテンポ良く進むので、
子どもは“できた気”になります。
でも実際には
- うろ覚えのまま進んでしまう
- 覚えたつもりで次に進む
- 同じミスを繰り返す
紙の勉強と比べて、
「書く量」や「考えた痕跡」が少ないため、記憶が残りにくい んです。
弊害3:集中力が途切れやすい
タブレットは誘惑の塊です。
- 別のアプリ
- ネット検索
- 通知
- 動画
- 触り心地
ちょっとした刺激が多すぎて、
勉強に必要な“集中の深さ”に入れない子が本当に多いです。
特に
・発達段階が幼い子
・刺激に弱い子
・好奇心が強い子
ほど、タブレットに気を取られやすいです。
弊害4:読む力が鍛わりにくい
文章題の説明を「サッ」と流し読みしてしまっても、
タブレットは次に進ませてくれます。
紙の問題なら
“読むしかない”。
でもタブレットだと
“読まなくても答えにたどり着けてしまう”。
だから
国語力(読む力)・文章読解力が育ちにくい
という弱点があります。
弊害5:自分で「工夫する力」が育ちにくい
紙の勉強では、
- どこに線を引くか
- どこをメモするか
- どんな図を書くか
- どこにチェックするか
子どもが“自分で工夫する余地”がたくさんあります。
これこそが、実は思考力や整理力の根っこ になります。
タブレット学習は“与えられたまま進む”ので、工夫が育ちにくいんです。
タブレット学習は「悪」ではなく、使い方次第でかなり伸びる
タブレット学習は
・スピード感がある
・ゲーム性がある
・反復には強い
・可視化される
という大きなメリットがあります。
大事なのは
“紙とどう組み合わせるか”。
塾で実際に効果があった “付き合い方” を紹介します。
タブレットは「反復用」。理解は紙で行う。
タブレットが得意なのは
計算・英単語・漢字などの“反復系”です。
一方で
理解が必要な問題(文章題・図形・証明)は紙のほうが圧倒的に伸びます。
タブレット学習は「15〜20分」で区切る
タブレットは長時間の学習に向きません。
刺激が多すぎて、25分以上やると逆に効率が落ちます。
- 朝10分
- 夕方10〜15分
- 夜5分だけ英単語
短く細く。これがタブレットの効率的な使い方です。
答えを見る前に「自分の考え」を紙に書く
ヒントや答えを押す前に
- 図を描く
- 途中式を書く
- キーワードを書く
- 自分の予想を書く
この“ひと手間”だけで、タブレット学習の弱点が減ります。
親が見るのは「時間」ではなく「質」
タブレット学習は
“長いほど偉い”ではありません。
見るべきは
- やり方が雑になっていないか
- ヒントを多用していないか
- 文章を飛ばしていないか
- 間違い直しができているか
量ではなく質を見るだけで、タブレット学習は一気に効果が出ます。
紙と組み合わせて「定着チェック」をする
タブレットで「わかったつもり」になりやすいので、
必ず紙で確認します。
- タブレットで練習
- 紙でチェックテスト
- 苦手な部分だけやり直し
この流れがいちばん定着します。
タブレット学習は“悪者”ではなく“道具”
使い手次第で、効果は大きく変わる。
デジタル教材がどれだけ進化しても、
“考える”“書く”“読む”という
学びの本質は変わりません。
- タブレットで反復
- 紙で理解
- 時間を区切る
- ヒントの使い方に注意する
- 紙で再チェックする
この5つのルールがあれば、
タブレット学習はむしろ“子どもの味方”になります。
あとは、お子さんの特性や気質に合わせて調整していくこと。
完璧じゃなくていいので、少しずつ“使える道具”にしていけば大丈夫です。
京都市中京区・アイデア数理塾では
お子様によってタブレットと紙の使い分けまで含めた指導しています。
- タブレット学習の弱点の補い方
- 紙のノートとの組み合わせ
- 効率の良い反復の仕方
- 思考力を育てる“紙の使い方”
- お子さんのタイプに合った学習設計
道具の使い方次第で、伸び方は大きく変わります。
京の算数学 解答#1260




