解き直しのコツ 〜問題集は“3周法”で弱点を宝に変える〜 京の算数学#1256

京の算数学問題#1256

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算数学コラム

塾でたくさんの生徒を見ていると、
成績が伸びる子と伸び悩む子の差は「解き直し」にあります。

問題を“ただ解くだけ”では、成績はほとんど上がりません。
解き直しができる子だけが、点になる勉強ができている。

今日は、問題集を最大限に使い切るための
「3周法×正しい解き直し」 のやり方をわかりやすくまとめます。


① まず大前提:1回解いただけでは身につかない

これは本当に多い誤解なのですが…

  • 問題を1回解く
  • 丸つけする
  • 正解したからOK

この流れでは「知識の確認」はできますが、
“定着”には至りません。

特に数学は、反復しないと頭に残らない教科です。

だからこそ、
“3周する”という考え方が効果的なんです。


② 問題集は“3周法”が最強


受験合格、成績アップに近道はありません。
王道のやり方でまずは取り組んでみましょう!

【1周目】 とにかく全ての問題を解く

目的は

  • 自分の苦手を洗い出す
  • 問題集の構造を把握する
  • 全体像をつかむ

ここは「正解数」より「理解の確認」が目的。
間違えてもOK。むしろたくさん間違えてほしい。
わからなければ解答解説をみてノートに直しをまとめましょう。
問題集の間違えた問題に必ず印をつけます。

【2周目】 1周目で×がついた問題だけ

1周目で間違えた問題を “ピンポイントで” 解く。

目的

  • 苦手を集中的に潰す
  • 弱点に時間を使う
  • 「理解」から「定着」に入る

ここで一気に力がつきます。

【3周目】 2周目でも間違えた問題だけ

ここが一番大事です。

同じ問題を2回間違えたということは、
本質的に理解できていないポイントが残っているということ。

3周目は問題数が一気に減るので、
“超重要弱点だけを潰す”ことができます。

目的

  • 戦略的に弱点を消す
  • 本番で絶対落としてはいけない問題を確実に取る
  • 得点の底上げ

3周終わった時点で、問題集を「自分のものにした」状態になります。

【それでもわからないときは…】
3周やってもできなかった問題は本番では捨て問です。
練習でできないのに本番でできるわけがありません。
この勉強法を続けていれば結果的にテスト当日の問題取捨選択のちからもついてきます。

余裕があれば4周目以降もやればいいのです。
受験は科目数も多いですし覚えること自体多いですから時間勝負です。
効率よく学習を進めましょう!

③ 伸びない子は、解き直しが“浅い”

私の経験上、解き直しが苦手な子は、たいていこんな感じです

  • 間違えたら答えを見るだけ
  • 赤で書き写して終わり
  • 解説を“読むだけ”で理解した気になっている
  • 同じミスが続いていることに気づかない

これでは点数は伸びません。

解き直しは「作業」ではなく、
理解を深めるための“分析作業”です。


④ 正しい解き直しは“3ステップ”だけ

このやり方だけで点数の伸びが変わります。

ステップ1:間違えた理由を言語化する

  • 計算ミス?
  • 設問の読み飛ばし?
  • 図を書かなかった?
  • 公式の選択ミス?
  • 手順を知らなかった?
  • 思い込み?

理由がわからないまま解き直すと、同じミスを繰り返します。

ステップ2:解説を読んだあと、自力で解き直す

解説を見れば解けるのは当然。
大事なのは、

「一度頭をリセットして、自分の力で解く」

これができないと本番では落とします。

ステップ3:翌日か翌週、もう一度だけ同じ問題を解く

人間の脳は、
「翌日に復習した内容」だけが長期記憶に入ります。

理想は

  • 翌日
  • 1週間後

の2回。

これだけで、定着率が大きく変わります。

⑤ 解き直しで“もっと効果を出す”ためのコツ

やるなら効果が最大になる方法で。

コツ1:間違えた問題には“印”をつける

  • ×の二重線
  • 付箋
  • 横線

なんでもいいので、
「この問題は大事」という印をつける。

コツ2:弱点をノート1冊に集める

間違えた問題や自分のミスの傾向を
1冊にまとめておくと、本番前に一瞬で振り返れる。

これは面倒ですが効果が大きいです。

コツ3:3周法は“欲張らない問題集”でやる

問題量が多い参考書だと3周できません。

  • 教科書準拠
  • 基礎〜標準レベル
  • 問題数が少ない問題集

このタイプが一番3周法に向いています。


解き直しは「弱点を強みに変える作業」

1回解いたくらいでは、誰でもできません。
できなくていいんです。

大切なのは、
間違えた問題とどう向き合うか。

  • 1周目:全体を知る
  • 2周目:弱点を攻める
  • 3周目:本当に必要な部分だけ仕上げる

このサイクルができる子は、
点の取り方が安定し、
テストでも入試でも強くなります。

「解き直し」は、苦手を潰すだけでなく、
“自信”をつくる勉強法です。


京都市中京区・アイデア数理塾では

ただ問題を解かせるのではなく、
“解き直しのやり方” を徹底的に教えています。

  • 間違えた理由分析
  • 正しい直し方
  • 弱点ノートの作り方
  • 問題集の3周法
  • 短時間での定着のさせ方

正しい勉強法を身につけると、
子どもは自分で伸びるようになります。

京の算数学 解答#1256

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