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京の算数学問題#1119

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算数学コラム
こんにちは。京都市中京区の算数・数学専門の「アイデア数理塾」塾長、油谷拓哉です。
子どもの成績が下がったとき、
保護者としては「どうして?」「このままで大丈夫?」と不安になりますよね。
つい口から出てしまう言葉もあると思いますが、そのひと言が子どもをさらに追い詰めてしまうことも…。
今回は、成績が下がったときに親が言ってはいけない言葉と、代わりにかけるべき声かけについてお話しします。
成績が下がったとき、子どもはすでに自分を責めている
まず理解しておきたいのは、
多くの子どもは「成績が下がってしまった」ことに対して、すでに強いプレッシャーや自己否定を感じているということです。
- 「また怒られるかも」
- 「やっぱり自分はダメなんだ」
- 「もうやる気出ない…」
この状態のときに、親からの何気ない言葉が“追い打ち”になることも少なくありません。
言ってはいけない3つの言葉
1. 「なんでこんな点数なの?」
この言葉は、“結果”だけを責めるニュアンスになります。
本人も「良くなかった」と思っているのに、理由を詰問されると、心を閉ざしてしまいます。
さらに、「何をどう改善すればいいか」が見えず、ただ責められた印象しか残らないことも。
代わりに言いたい言葉
「テストどうだった?自分ではどう感じた?」
→ 本人に“振り返る機会”を与えることで、改善の糸口を一緒に探す姿勢を示せます。
2. 「次はもっと頑張りなさい」
一見、励ましのようですが、これは「今の努力が足りなかった」と暗に否定している言葉でもあります。
頑張っていた子ほど、これを言われると
「これでも頑張ってたのに…」
「じゃあ、どうすればいいの?」
と、無力感に繋がってしまいます。
代わりに言いたい言葉:
「どこが難しかった?一緒に整理してみようか」
→ “もっとやれ”ではなく、“どう改善するか”を一緒に考えるスタンスが大切です。
3. 「〇〇ちゃんはもっといい点とってたよ」
他人との比較は、子どもの自己肯定感を一気に削ってしまいます。
- 「自分は劣っている」
- 「誰かと比べられてばかり」
- 「このままでは認めてもらえない」
といった気持ちが生まれ、やる気ではなく“無気力”に変わってしまうことがあります。
代わりに言いたい言葉:
「前のテストより、どこが難しかったと思う?」
→ 比較の相手は“他人”ではなく“過去の自分”がベストです。
成績が下がったときこそ、関係性を深めるチャンス
成績が落ちてきたときの子どもは、たいてい自信をなくしている状態です。
だからこそ、親の「関わり方」次第で、その後の子どもの伸び方が大きく変わります。
- 責める言葉ではなく、聞く姿勢を持つこと
- アドバイスよりも、共感や理解を示すこと
- 一緒に改善策を探していくこと
この3つを意識するだけで、子どもの表情や態度は変わり始めます。
まとめ|「正しい声かけ」が、子どもの未来を変える
子どもにとって、成績は“自分の価値そのもの”と感じてしまうことがあります。
そんなときに親からの言葉が「否定」ではなく「理解」と「伴走」になることで、
- 自分を信じる力
- また頑張ってみようという意欲
- 相談できる安心感
が育まれます。
点数ももちろん大切ですが、成長に目を向ける関わり方を、ぜひ意識してみてください。
アイデア数理塾では「お子さまに対する声かけ」もサポートします
当塾では、学習指導だけでなく、保護者の方へのコミュニケーションサポートにも力を入れています。
「つい強く言ってしまう…」
「どう接していいかわからない…」
というお悩みも、ぜひ一緒に考えていけたらと思っています。
お気軽にご相談ください。
京の算数学 解答#1119
