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京の算数学問題#1031

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「自分で考える力を育てたい」
「将来、自立して生きていけるように育てたい」
保護者の方から、こんな声をよく耳にします。
今は、学校教育でも学習塾でも「自立した子どもを育てること」が大切にされる時代です。では、どうすれば子どもは自分で考え、自分で選び、行動できるようになるのでしょうか?
今日は、自立した子どもに育てるための5つの習慣をご紹介します。
自立ってどういうこと?
「自立」とは、自分で選択し、自分の意志で物事を進めていくことです。
これからの社会は、AIや技術革新、価値観の多様化など、予測不能な変化に満ちています。
そんな中で子どもたちがしっかりと自分の人生を歩むためには、「自立心」が必要不可欠です。
でも、自立するには、まず「自主性」と「主体性」という2つの力が育っている必要があります。
自主性と主体性のちがい
自主性
人に言われる前に、自分から行動できる力(例:宿題を言われなくてもやる)
主体性
「何をやるべきか?」を自分で考え、選び、行動に移す力(例:どうすればテストの点が上がるかを自分で考えて勉強法を工夫する)
このように、自主性と主体性は似ているようで異なる力です。そして、自立にはこの両方がバランスよく必要です。
自立する子どもを育てる5つの習慣
では、自立心を育てるには、家庭でどんな関わり方をすればよいのでしょうか?
① 子どもの意見に「一部だけ」反論する
「それいいね!」と共感することも大切ですが、時にはあえて反論することで、考えるきっかけを与えることができます。
たとえば、
子「○○中学は制服がかわいいから行きたい!」
母「そうなんだ。でも通学時間は遠いよね。毎朝6時起きになるけど、それは大丈夫かな?」
こうしたやりとりが、一歩踏み込んだ思考を育てます。
② 答えをすぐに教えない
子どもが困っているとき、つい答えを教えたくなるもの。でも、すぐに答えを与えることは、考えるチャンスを奪ってしまうことにもつながります。
「どう思う?」
「まずは自分でやってみようか」
と、声をかけて考える時間を保証してあげるのが大切です。
③ 良いと悪いの線引きを明確にする
家庭でのルールは、あいまいにせず一貫性を持って守ることが自立への第一歩です。
ゲームは1日1時間!
「いまいいところなの!」→「じゃあしょうがない」はNGです。
「決めたことは守る」という習慣が、「自分で決めたことを守る力」へとつながっていきます。
④ 親が完璧でないことを伝える
完璧な親を演じる必要はありません。むしろ、
「それはお母さんもよくわからないな」
「一緒に調べてみようか」
こうした姿勢が、子どもに「考える大人の姿」を見せることになり、信頼関係を深めることにもつながります。
⑤ 「ありがとう」を日常にする
自立した子どもは、相手の気持ちを考えられる子どもでもあります。
「手伝ってくれてありがとう」
「お母さんの話、聞いてくれて嬉しかったよ」
そういった言葉のシャワーが、子どもの「人の役に立ちたい」という気持ちを育てていきます。
まとめ:自立は「小さな習慣」から育つ
子どもが自立していくには、いきなり大きなことを任せる必要はありません。
- 自分で選ぶ
- 自分で考える
- 自分で行動する
この3つのサイクルを、日常の中で少しずつ経験させていくことが大切です。
そのためにも、まずはご家庭での声かけや関わり方を少しずつ見直してみるのがスタートです。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
京の算数学 解答#1031
