数字の読み方の不思議に迫る!日本文化の奥深さを解説します 京の算数学#903

京の算数学問題#903

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算数学コラム

こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、**油谷拓哉(ゆたに たくや)**です。
日本語には、同じ漢字でも複数の読み方があるという特徴があります。例えば「一」という漢字は、「いち」と読んだり、「ひとつ」と読んだりしますね。
外国の方が日本語を学ぶ際、この複雑さに驚かれることもよくあります。

実は、数字にも同じように読み方の違いがあり、その背景には興味深い歴史や文化が隠されています。今日は、数字の読み方の不思議について掘り下げていきます!


1日、8日、20日はなんと読む?

数字と日付の組み合わせで、独特の読み方をするものがいくつかあります。

そのまま読むと「1日(いちにち)」「8日(はちにち)」「20日(にじゅうにち)」となりますが、日本ではそれぞれ特有の読み方があるのをご存じでしょうか?

1日(ついたち)

1日は「ついたち」と読みます。この読み方には、月の始まりを意味する特別な背景があります。

「ついたち」という言葉は、もともと「月立ち(つきたち)」が訛ったもの。古来、日本では月の満ち欠けを大切にしており、新しい月が始まる日を「月立ち」と呼んでいました。それが簡略化されて「ついたち」になったのです。

8日(ようか)

8日は「ようか」と読みます。これは、「八」を訓読みで「や」、「日」を「か」と読むことから始まりました。

昔は「やか」と読まれていましたが、時代が進むにつれて「やうか」に変化し、最終的に「ようか」という現在の形になったと言われています。日本語の訓読みを反映した、美しい日本文化が感じられる読み方ですね。

20日(はつか)

20日は「はつか」と読みます。この読み方の由来は、「20」を古語で「はた」と読んだことにあります。「はた」に「日」を意味する「か」を加えた「はたか」が変化して、「はつか」になりました。

ちなみに、「20歳」を「はたち」と読むのも同じルーツです。こうした古語の名残が、現代でも使われているのは興味深いですね。

0は「ゼロ」か「れい」か?

さて、数字の読み方でよく議論になるのが「0(ゼロ)」の読み方です。

普段、無意識に「ゼロ」と言っている方も多いかと思いますが、実は「ゼロ」と「れい」では微妙に意味が異なります。

ゼロは外来語、れいは日本語

「ゼロ」は英語の “zero” からきた外来語で、「全く何もない状態」を表します。

一方、「れい」は純粋な日本語で、「ごくわずかに存在している」という意味を含んでいます。

例えば、降水確率が「0%」のとき、正確には「ゼロパーセント」ではなく「れいパーセント」と読むのが正しいのです。

これは、降水確率が0%の場合でも、実際には0%から4%の幅があり、わずかな雨の可能性が含まれるからです。


数字の読み方が持つ文化の深み

日本語の数字の読み方には、単なる数値以上の意味が込められています。

月の始まりを祝う「ついたち」や、古語の名残がある「はつか」など、その背後には日本文化の美しさが感じられます。

また、現代では意識されにくい「れい」のような細かい違いにも、言葉としての奥深さが詰まっています。

こうした背景を知ることで、普段何気なく使っている数字や言葉に、もっと親しみを感じられるのではないでしょうか?


まとめ

今回は、数字の読み方の不思議について解説しました。1日(ついたち)、8日(ようか)、20日(はつか)など、日付にまつわる特別な読み方や、0(ゼロ)とれいの違いなど、意外と知られていないことが多いですよね。

「もっとこんな話を聞きたい!」という方は、ぜひ京都市中京区のアイデア数理塾に遊びに来てください。

塾生たちとも、こうした数学や言葉にまつわる豆知識を共有しながら楽しく学んでいます。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

京の算数学 解答#903

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