京の算数学問題#887
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算数学コラム
高校入試の多様化が進む中、スポーツ推薦という選択肢も候補に上がる事が多いです。
京都府の公立高校でも、スポーツでの実績を評価する「スポーツ推薦入試」いわゆるB方式が行われており、多くの生徒がこの制度を目指しています。
しかし、スポーツ推薦には光と影があります。
今回は、スポーツ推薦の魅力と注意点、そして入学後に成功するための準備方法を解説します。
スポーツ推薦とは?
スポーツ推薦は、部活動や競技での実績を評価され、学力試験よりもスポーツの結果が重視される入試制度です。
この制度により、一般入試よりもハードルが低いと感じる生徒も多いでしょう。
メリット
- 得意分野を活かして合格
- 早い段階から部活動に参加可能
- 努力の成果が評価される達成感
スポーツ推薦は、自分の得意分野を活かして高校生活をスタートできる貴重なチャンスです。
特に、中学時代に頑張ってきた部活動が評価されるのは、生徒にとって大きな自信につながります。
スポーツ推薦の「闇」も理解しよう
一方で、スポーツ推薦には落とし穴もあります。
注意しなければ、入学後に後悔することになりかねません。
1. 学力差による苦労
スポーツ推薦では、一般入試よりも学力基準が緩和される場合があります。
しかし、入学後は授業についていく必要があり、成績不良になるリスクがあります。
特に、高偏差値の高校では学力差が顕著になり、授業についていけず、成績不振が原因で部活動ができなくなるケースもあります。
一部の高校では、「成績が基準を下回ると部活動停止」というルールも存在します。
2. 部活動の辞退が学校生活に影響する
スポーツ推薦で合格した生徒にとって、部活動は高校生活の中心です。
しかし、何らかの理由で部活動を辞めざるを得なくなった場合、学校生活に大きな影響を与えることがあります。
例えば、スポーツ推薦で入学した生徒が部活動を辞めると、学校生活のモチベーションを失い、最悪の場合は退学を検討するケースもあります
また、推薦の条件として3年間部活動に在籍する事という条件が課せられている場合もあります。
スポーツ推薦で成功するためのポイント
スポーツ推薦で高校生活を充実させるためには、入学前からの準備が欠かせません。
1. 入学前の学力確認
入学後の学力差を埋めるためには、基礎学力を身につける必要があります。
私が進路指導を行う際には、次のようなステップを推奨しています。
・入試問題に挑戦
京都府の公立高校の入試問題は、受験後に新聞などで公開されます。
これを活用し、時間を測って解くことで、自分の実力を確認します。
・目標点数を設定
一般入試に近いレベルの目標点数を設定し、春休みまでの期間で学力を強化します。
2. 春休みを有効活用
スポーツ推薦で合格した生徒は、春休みから部活動に参加する場合が多いです。
そのため、部活動と学業の両立を意識した時間の使い方が求められます。
- 基礎学力の復習
- 時間管理スキルの向上
- 部活動での準備
特に、中学で学んだ内容の復習は、高校の授業についていくために必須です。
スポーツ推薦の選択肢をどう考えるべきか?
スポーツ推薦は、努力の成果が評価される素晴らしい制度です。
しかし、入学後の生活を見据えた準備が不足すると、思わぬ壁にぶつかる可能性があります。
私たち進路指導者や保護者ができることは、生徒が後悔のない選択をするためのサポートをすることです。
勉強とスポーツを両立し、夢を叶えるための手助けを全力で行いましょう。
まとめ
スポーツ推薦は、高校入試の多様化を象徴する制度の一つです。
そのメリットを最大限に活かすためには、入学後の生活を意識した準備が必要不可欠です。
ポイントまとめ
- スポーツ推薦でも学力は大切
- 入学後の生活を見据えて準備する
- 春休みを有効活用する
高校生活はスポーツだけでなく、学業や人間関係を通じて成長する大切な時期です。
全力で挑戦する気持ちを持ちながら、自分にとって最適な進路を見つけていきましょう!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷がお届けしました!