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京の算数学問題#857
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
小学生が算数の文章題を苦手とするのは、単純な計算スキルだけでなく、文章の意味を理解する力、いわゆる「読解力」が関係していることが多いです。「小学生で算数の文章題ができない」という悩みを持つ保護者の方は多いですが、これは国語の文章読解力を鍛えることで、解決の糸口が見つかることもあります。
今日は、算数の文章題が解けない理由とその克服方法についてお伝えします。
1. 文章題が苦手な理由
文章題が苦手な理由には、いくつかの共通点が見られます。
まず、文章を読み解く力が不十分なため、問題の意図を把握できていないという点です。
算数の文章題では、「1人あたりの金額」や「1本あたりの長さ」などの単位が登場することが多く、何を求めるべきかが明示されていますが、これを読み取る力がないと、どのように解答すべきかが見えてきません。
次に、数量の関係性を理解しにくいことも原因です。
例えば、「AさんとBさんが1つずつボールを持っていて、さらにCさんに2つボールをあげました。全部で何個のボールがありますか?」という問題で、どの数量がどこに結びつくかを捉えられずに混乱してしまう生徒が多いです。
単純な足し算や引き算の式を立てる前に、「何をどう足せば答えが出るのか?」を明確にイメージできていないと、解き方が思い浮かばないのです。
2. 読解力と算数の関係性
算数の文章題における読解力とは、単なる「文字を読む力」ではなく、文章の背景にある意図を理解し、計算につなげる力です。
特に小学3年生以降では、文章題が徐々に複雑になり、必要な情報を取捨選択して式を作成する力が求められます。
ここで求められる力は、国語の文章読解力と非常に似ており、国語が得意な生徒ほど算数の文章題も得意というケースが多いです。
国語力を育てると、「筆者の意図を理解する力」が向上しますが、これは算数の文章題でも必要です。
文章題の背景には、どの数量が何を表し、どのような計算が適しているのかを見抜く力が必要で、これが出題者の意図を把握する読解力に該当します。
3. 文章題克服に向けたステップ
文章題を克服するには、以下のようなステップを意識して進めていきましょう。
ステップ1:文章の読み取り練習
まずは簡単な文章題をたくさん解き、文章から必要な情報を読み取る訓練を行いましょう。最初はあまり計算の負荷をかけず、「どのような問題が出題されているのか?」を理解することに集中します。
「単位量あたり」「全体」「残り」などの言葉に注目し、問題で何を聞かれているかを明確にする習慣をつけると、解答がスムーズになります。
また算数の読解力は文章の意味に加えて数字の意味も読み取らねばなりません。
同じ2でも2個なのか2Lなのかで大きく意味が変わってきます。
ステップ2:数量のイメージを描く
算数の文章題では、問題の場面を頭の中でイメージすることが重要です。
例えば、図や表を書いて視覚化することで、各数量がどう関係しているかを把握しやすくなります。
具体的に描写することで、「どこに何があるのか?」が明確になり、混乱が減ります。
こうした視覚的な理解ができると、自然と次の解答ステップに進みやすくなります。
ステップ3:計算に結びつける力をつける
文章を理解し数量をイメージできたら、それを数式に変換する練習に取り組みましょう。例えば、「Aさんに5個、Bさんに3個、Cさんには2個渡した。合計何個?」といった問題の場合、「5+3+2=」と式を立てる練習です。
このように、文章の内容を計算式に変換することで、読解から計算への流れがスムーズになり、文章題が苦手でなくなってきます。
4. 読解力強化に役立つ学習方法
読解力を強化するには、算数以外の科目や日常生活の中でも工夫して鍛えることができます。
国語の読解問題に取り組む
読解力を高めるには、国語の文章読解問題に取り組むこともおすすめです。
特に、小学生向けのやさしい読解問題を解くことで、「何を読み取るべきか?」の意識を育むことができます。
親子で一緒に文章題を読む
お子さんと一緒に問題文を読み、どの部分が大切かを話し合うのも効果的です。
保護者の方が「ここでは何を聞かれているのか?」と問いかけることで、考える力がつきます。
日常生活に置き換えた文章題
日常生活の中で文章題を意識するのも一つの方法です。
例えば、「お店でお菓子を3個買って、家で2個食べました。今は何個ある?」など、実生活に関連づけて考えることで、文章題がより身近に感じられ、理解しやすくなります。
5. 数学は考える力を育む
算数の文章題を解けるようになると、単なる計算力以上に、「考える力」や「問題を論理的に解決する力」がついてきます。
この力は、単なる算数の成績アップだけでなく、将来的に国語や理科、社会などの他の教科にも活きてきます。特に中学以降では、文章の複雑さが増し、情報の選別と計算が同時に求められるため、小学生のうちから文章題に慣れ、苦手を克服しておくことが大切です。
まとめ
「小学生 算数 文章題ができない」ことはよくある悩みですが、克服することで算数の点数アップはもちろんのこと、論理的に考える力が養われます。今日ご紹介した方法を試して、文章題が苦手なお子さんが少しずつ自信を持てるようにサポートしていきましょう。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!