京の算数学問題#615
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
学習塾という業態で子どもたちと接する時間が長いほど出来るようになったという成長を見れる一方でこちらも一緒に乗り越えないといけない挫折をする場面にも遭遇します。
その中でやはり挫折に強い生徒と弱い生徒がいるのも事実でした。
今日は私が多くの子ども達を見て気付いた挫折に強いと弱いではどう違うのか?をまとめていきたいと思います。
レジリエンスという考え方
レジリエンスとは弾性力(しなやかさ)を表す単語です。
特に心理学でいうところのレジリエンスは心の回復力つまり挫折をした時の立ち直りの早さの事を表します。
このレジリエンスの高い低いも挫折からの立ち直りの基準であるといえますが、レジリエンスが高い人の特徴として主に「自分自身でコントロールできている」という実感があるという事が研究結果として出ています。
つまり、世の中で起きる事は嫌なことや辛いこと逆に楽しいことや面白い事は全てではなくともある程度自分次第であるという実感があるという事です。
これが実感できている生徒は正しい反省をしている事が見受けられます。
正しい反省とは全てを自分のせいとして悲観的に捉えすぎず、ある程度後悔しているもののここは良かったけれどここは良くなかった次はこうしようと自問自答できています。
それでも落ち込んでいる事はありますが自分の経験を学びに変える力こそがレジリエンスであると言えます。
初めての挫折は誰でも苦労する
とは言え誰でも初めての挫折は苦労はするもの。
今まで経験していない事が起きた初めての経験なのでほとんどの場合立ち直りに時間がかかります。
それをこんな事で落ち込むな!と言ってしまうとレジリエンスは育ちません。
それを糧に自分ではどうしようもない部分と改善できる部分を見つけていきます。
それが反省です。
初めての挫折からすぐには立ち直れません。ゆっくりと見守りましょう。
挑戦する数が多い生徒は挫折に強い
やはり挑戦している回数が多いほど失敗は多くその度きちんと反省を繰り返している生徒は非常に高いレジリエンスを持っています。
ただ挑戦といってもそんなに高度な事ではありません。
例えば今回のテストで失敗をしたところを次のテストまでに改善しようとすぐ先生に聞きにいく。参考書を基礎レベルに変えてみる。など反省をどう活かすか?という行動を繰り返しています。
挫折に強い子どもは立ち直る経験を多くしている子どもです。
わずかな自信が挫折を学びに変えていく
ただ挫折を乗り越えるためには単に経験が多いだけではダメです。
しっかりと自分の中でこれは得意だという自信を持っている必要があります。
例えば私なら大きな事はできなくても小さくコツコツと毎日続けることには自信があります。
他人と比べてではなく自分自身の中にあるわずかな自信が、挫折から立ち直るきっかけになります。
挫折に弱い子というレッテルを貼っていないか?
最後に子どもに挫折に弱い子というレッテルを貼っていませんか?
よくあるのですが、「うちの子は挫折に弱いので」それを子どもの前で言いすぎると本当に挫折に弱くなってしまいます。
暗示と言うのですが、いわゆる刷り込みです。
子どもの声を聞くそれがレジリエンスを高め挫折に強くなる1番の近道かもしれません。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!